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記憶が0つ ページ1
私はごく普通の家庭に生まれた。
父は地域のマイナーヒーローで、母は専業主婦。昔は父と一緒にヒーロー活動をしていたらしい。
そんな家庭で育ったから、当然私も父の様なヒーローに憧れ、将来は両親の様に格好いい個性を持ってヒーローになるものとばかり思っていた。
. . . 思っていた、のに。
「A、今日何を買えばよかったか覚えてる？」
『. . . 卵と醤油、それにレタスときゅうり、ほうれん草。
あと、マヨネーズも足りないっていってた。』
「あら、ありがとう！」
なんて会話をしたのが二歳と九ヶ月の頃。
「やばい。道に迷ったかも。
A、このあとどう行けば良いか覚えているか？」
『ここを右に曲がって真っ直ぐ道なりに。その後に交差点を左だよ、父さん。』
「おお、ありがとう！やっぱりAは記憶力が良いな！」
なんてことがあったのが三歳と七ヶ月の頃。
. . . . . まさか、ね。
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
- 健康運: ★★★★★
- 全体運: ★★★☆☆
今日のキャラクター
切島鋭児郎
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