【ヒロアカ】だって私は─── (ページ5)

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卒業と入学ページ5

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────3月15日、私は中学を卒業した。

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桜が舞う4月、新しい制服に身を包み道のりを歩く。制服も私好みでけっこう気に入っている。

そのあと通知でクラスが“ヒーロー科1年A組”と届きどんな子と仲良くなれるかとてもウキウキしていたAだが前に歩いている髪が赤と白で分かれている子に目が入った。しかもその子は男の子で雄英高校ヒーロー科1年の下駄箱に入り廊下を歩いていった。

『(すっごい髪の毛サラサラだったなぁ…)』

同じクラスだったら今度触らせて頂こう…

その姿は失ったがピカピカな新しい上履きを履き、キュッキュッと音を鳴らしながら1年A組に向かい歩く。

『え、でか』

目の前にはバリアフリー(?)なドア。ちゃんと1年A組と書かれており間違いないと思いガラガラとドアを開ける。すると中にいた同じクラスの子達であろう人達の視線が全てドアから入ってきた私に注目する。
私は有名人ではない…あ、赤と白の分かれている子同じクラスじゃん。

「おはよう！！！！！」
『！、お、おはよう…』
「俺は聡明中学出身、飯田天哉だ！よろしく頼む」
『黎明(れいめい)中学出身、東雲A、よろしく』

あの入学試験のときの真面目君が急に自己紹介を始めてくれた…。妙なロボットダンスみたいな動きで笑いそうになりながら話を聞いてあげている。飯田くんの燃料はオレンジジュースだそう。よく分からない。

「さ…し、あった。」

後ろの子は…みみろう？？でも、さ行だからそれはないか…“きょうか”と読むのだろうから女の子だ…めちゃくちゃ嬉しい。

「アンタ東雲A？」
『？！？！そう。…貴女は？？』
「耳郎響香(じろうきょうか)。読めなかったでしょ？よく聞かれるからさ」

耳郎と書いてじろう、と読むらしい。カッコイイ。

私に話しかけてきてくれた私の席の後ろの耳郎響香ちゃんは耳たぶからイヤホンジャックが垂れていてどんな個性なのかとても気になる。

『個性はやっぱり耳たぶのイヤホンジャック？？』
「そう。イヤホンジャックから心音を流せる的な？」
『ドックンドックン！みたいな感じ！パンクだわ』
「お！東雲パンク系好き？」
『パンクも好きだけど邦楽のほうが好きかな』
「おおお神か」

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