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目の前にはオールマイ…いや、もう八木さんでいいや
目の前には出久を見下ろしている八木さん
横には蹲って泣いている出久
僕はずっと、出久の背中を擦っている
おそらく八木さんは、出久に個性を譲渡するんだろう
さっきのヘドロ敵との戦いで分かった
体から出る蒸気のようなもの
理由は分からないけど、きっと八木さんはもう十分にヒーロー活動をできない
だから、後継者を探しているというところかな
…まぁ、出久は個性を譲渡されるなんて思いもしてないだろうけど
まぁそもそも、個性を受け渡せるって認識自体が大抵の人に無いし
僕も初めて知ったときは、脳がその情報を処理し切るまでにかなりの時間を要した
暫く沈黙が続いた後、八木さんは両手を広げ口を開いた
おそらく本題に入るつもりなんだろう
オル「君なら私の“力”、受け継ぐに値する！」
緑「…へ？」
ほらね
八木さんがそう言った直後に、俯いていた出久が惚けた顔を上げる
それを見て八木さんは笑った
オル「なんて顔をしているんだ！？“提案”だよ！本番はここからさ」
オル「いいか少年…」
そこで一度区切り、溜める
出久が緊張した面持ちでゴクリと喉を鳴らした
オル「私の“力”を君が受け取ってみないかという話さ！！」
盛大に血を吐きながら出久に指を指す八木さん
出久の、さっき少し引き締まっていた表情はまた惚け顔に戻っていて、何を言われたのか分かっていない様子
涙やら何やらがヤバかったのでとりあえずハンカチで拭いてあげた
口に付いた血を腕で拭いながら八木さんは続ける
“私の個性の話だ”と
八木さんの個性は聖火の如く引き継がれてきたもの
そして今度は出久の番
そう八木さんは出久に告げる
それを聞いた出久は、まだ話を理解しきれていないのか、目を回しながら話を遮り、何やらブツブツと呟きだした
…ごめん、何言ってるのか分かんない
永遠と続きそうな出久の呟きを「ナンセンス！」と言って八木さんが止めた
ナイス八木さん
八木さんは片手を胸の前に持ってきて、話を続ける
オル「私は隠し事は多いが、嘘はつかん！」
オル「
オル「“ワン・フォー・オール”」
八木さんがそう言うと共に、胸の前に出された片手が光る
緑「ワン・フォー…オール…」
出久はその光をただただ呆然と見つめていた
続く (更新停止中)
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る〜ちゃん - 更新待ってます！ (11月30日 2時) (
レス) @page28 id: 7542a4fcba (このIDを非表示/違反報告)
ヤミユキ(プロフ) - スカイブルさん» コメントありがとうございます〜！面白いと言ってもらえて嬉しい限りです( *´꒳`*)ありがとうございます！頑張ります！ (7月3日 12時) (レス) id: 4bb753c254 (このIDを非表示/違反報告)
スカイブル - すっごいおもしろい小説を見つけてしまった…！投稿、頑張ってください！ (7月2日 18時) (レス) id: 866b5da797 (このIDを非表示/違反報告)
ヤミユキ(プロフ) - もこさん» 応援ありがとうございます！完結までがんばります！ (7月2日 11時) (レス) id: 4bb753c254 (このIDを非表示/違反報告)
もこ(プロフ) - ヤミユキさん» ありがとうございます！頑張ってください！これからも応援してます！ (7月2日 11時) (レス) id: 79dfdf41ef (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤミユキ | 作成日時：2023年4月2日 14時
