少女、ヒーロー興味なし【ヒロアカ】 (ページ8)

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『…私が行こうと行かないと、爆豪くんにはあんまり関係ない気が……』

その発言が彼の気に触ったのか。爆豪くんは思いきり胸ぐらを掴んできた。私、一応女子なんだけど。

「関係なくねぇだろ！！お前は俺の……！」

そこまで言って爆豪くんの言葉が止まる。

何を言い淀むことがあるんだろうか。幼馴染とか言えばすぐにすむ話なのに。一体彼の何が言葉を止めているのか、私には微塵も分からない

『……俺はお前の、なに？』

「っ、なんでもいいわ！とにかく明日は来い！」

爆豪くんはそう言って腕を離し、『答えになってないよ…』と私は呟いた。

「いいから、明日は来いよ」

ここは頷かないと話が終わらないパターンだ。とりあえずその場しのぎで頷く。爆豪くんは満足したように腕を離し、そのまま背中を向けて歩き出した。

「行くぞ」との声つきで。

『行くぞって何処に』

「家どこだよ。送ってく」

『え、いや、大丈夫だよ』

「送ってく」

『だから大丈』

「送ってくって言ってんだよ」

『…じゃあ、最寄駅まで』