プラトニック依存症 - Extra edition - 【爆豪勝己】 (ページ12)

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「あー、もうだめだ！分かんない…。」

嘆きながら後ろにあるベッドに凭れ掛かる。

数学の図形の応用問題。

数分間目視して考えてもさっぱりだ。

「あ？どこだよ。」

教えを請う為に体を起こすと、かっちゃんは問題をみる為に私の方へと体を寄せた。

「ここ。これ以上どこの辺も角度も分からんくない？」

そう言うと、かっちゃんは問題を読み始める。

1分もかからない内に、分かったのかフッて笑われた。

「これとこれが相似になってんだろ。」

「…えっ、なんで。」

「同じ弧の角度だろ。で、こことここも角度一緒だから。」

私がどんなに考えても分からなかった問題を、かっちゃんはあっさり解いてしまった。

「あー、そんなんあったね。」

「公式と条件くらい全部覚えとけや。」

「覚えてるつもりなんだけどなぁ、いざやると出てこない。」

「そーいうのを覚えてないってゆんだよ。」

…図星すぎてなんも言えない。

「つか全然進んでねぇじゃん。やる気あんのか？」

「んー、あるけどさぁ。」

かっちゃんと同じ高校に行きたいとは思ってるよ？

でも、数学の応用問題は難しくて手が進まない。

あー、だめだ。

ゲームしたい、漫画見たい…。

「……頑張れや。一問解けたら褒美やっから。」

すっかり気落ちしてしまった私に、嬉しい言葉。

「えっ、何くれるの！」

「…お菓子とか。」

かっちゃんの後ろにある大きなコンビニの袋からお菓子が見えた。

私の大好きなやつ。

まさかさっきコンビニに行ったのは、私のやる気を出す為にお菓子を買ってきてくれたのかな。

「よっしゃ、頑張る！」

ほんとのとこは分かんないけど、かっちゃんの事だからきっとそうだ。

「…やる気出たか？」

ほらやっぱり。

「うん！」

「ならいい。」

かっちゃんは嬉しそうに笑った。

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高校受験とかもう覚えてないけど、相似とかもう習ってるよね…？

違ったら教えて下さい。

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