大志抱け

大学生 ページ10

「廣岡くん！花見行きたい！」




初めてわがまま使った付き合って1年目の春




馴れ初めなんてあの時の初々しさが
恥ずかしくて思い出したくない(笑)





「うわあ！綺麗、」




都内の桜が綺麗な公園に着くと
ちょっと子ども心が出てきちゃった私





「あ、ごめん(笑) 私だけはしゃいじゃって笑」




「全然ええよ笑 むしろ可愛いなって思ってん」




「可愛いよね！！！この桜の色好きだな〜」




「あ、笑笑 桜やなくてAやからな？」



「え、私！？笑」



「うん(笑) Aが自分からどこか
行きたいとか言ってきたの初めてやったし
正直すっごい楽しみやった笑」




ニコニコしながらそう言う廣岡くんに
また胸がきゅーって熱くなる




「丸一日、Aと過ごせる休日
滅多にないし今日はAのわがままなんでも聞く」





ほらまた嬉しいこと言ってくる


いつも頼ってばっかで、記念日は毎度のこと
サプライズしてくるし、
試合忙しいのに毎日疲れてるのに
合間を縫って会いにきてくれるし、。


この前試合見に行ったら廣岡くんの
こと好きな子たちがたくさんいて



しかも私なんかよりも100倍可愛くて
なんで私なんかなって不安にもなった、





「じゃあ、普段聞けないことも聞いていい？」




「ん？ええよ」




「なんで私なの？ 私なんかよりも
可愛い子たっくさんいるよ？ それに
私口下手だし自分の気持ち伝えられないし、」





「何言ってるん！
俺、Aのこと全部好きやし、
Aが口に出さなくても、ああ今からあれしたい
んやなとかわかっててん！
これ自慢なんやけどこんな可愛い彼女できて
めちゃくちゃ誇らしいんやで？
やからAはそんなこと気にせんといてや
めっちゃ好きやねんもん、Aのこと」






「廣岡くん、、ありがとう、」





こんな熱弁されたの初めてで
戸惑いもあったけど廣岡くんが
顔真っ赤にしてまで正直に話してくれて

嬉しかった





「あのね、」





「私、大志のことめっちゃ好きだよ？」





廣岡くんの耳元でそう呟いた




「ちょっ、あかん、」




「廣岡くん、顔真っ赤〜(笑)」




「急な呼び捨てはあかん、無理かわいすぎ、」





その後何度も呼び捨てで呼んでや〜て
頼まれたけど、




特別感無くなるから嫌だって断っちゃった笑





本当に私愛されてるなあって感じました







.

高校生2→←球団職員

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す