イケメンにご用心 ページ6
コンビニでおにぎりを買い
帰り際、入り口ですれ違った人、あの時、ぶつかった人だった。
お家が近いんだなあ。
また帰って来た。この慣れないお家。
広い洗面所で手を洗っている時、何やら物置が！
A「おかえりなさい。お邪魔しています。」
櫻井「あ。どうも」
A「お疲れ様でした。随分早いですが食事は？」
櫻井「これから出かける。」
櫻井「俺の生活気にしなくていいから。」
A「す、すみません。あの今日は、お風呂辺りとリビングの掃除でよろしいですか？」
櫻井「あ。今日までキーパー入ったからいいや。ゆっくりしてて。テレビとか使っていいよ。
俺、遅いから先に休んでね。シャワー浴びたらいくわ。」
A「はい。」
き、緊張して返事がやっと。こっち見ないでほしい。クラクラしちゃうな。素敵な声だ。
近くで聞くと余計に思う。
櫻井「声に出てるよ」
A「え！」
笑いながらお風呂に行った。
使っていいと言ってたし、スープくらい作ろうっと。
野菜たっぷりのスープを作っていると
櫻井「すっげーいい匂い。何？」
振り返えるんじゃなかった。
お風呂上がりの櫻井さん。
湯気出ちゃってる！
髪も濡れて、これ心臓大丈夫かな。
A「すみません！スープくらい作ろうと」
櫻井「うまそう。ね。余分ある？」
A「まさか！？」
櫻井「笑。いただけますか？」
櫻井「何？！」
A「キャパ超えちゃいました。すみません。」
勝手に涙出てきた。
こんな方と関わったことないし。
そんなに男性と親しくすることもないし。
スープを用意しているとスプーンを出してくれた。
基本的に気がきく人なんだろうなあ。
A「お口に合うかわかりませんが」
櫻井 「うまっ！しみる〜。」
A「お口に合います？」
こちらは、緊張で味はわからない苦笑
櫻井「スープだけ？」
A「あ。おにぎりあります。食べます？」
櫻井「俺はいいや。どうぞ遠慮なく。」
A「で、では。」
うざいな。私。どうやっておにぎりかじろう。歯にのりついたらどうしたらいいんだ！
1人でパニクりながらも、櫻井さんに雑談のおかげで少しずつ緊張が取れてきた。
櫻井「あ。そろそろ行こうかな」
A「あ。」
櫻井「いいよ。送らなくて。ゲストルームのバス使ってね。じゃ」
立ち上がるタイミングも掴めず行っちゃった。
もしかして、気を使って一緒に食事してくれたのかな。
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作者名：hanak | 作成日時：2020年2月13日 23時
