N side ページ27
｢…………あ、CM｣
｢終わった？無事？｣
相葉さんと潤くんが話し出すと同時に、
いつからか忘れてた息を吐いた。
……………なんとかなったか…………
今日Aがお昼の番組出る直前の時にたまたま見かけた潤くんから
『あいつやばい顔してたんだけど大丈夫なの』
って情報が俺に入って、
心配して大野さんに伝えたら何故かみんな潤くんの家に集まることになって
………今、ZEROをみんなで見てる。
Aはたしかにひどい顔色だったけど表情は明るくて、
翔ちゃんと2人っていうのも心配要素だったけど全然大丈夫そうだった。
………あんなに毛嫌いしてたくせにさ、
あっさり認めやがって翔ちゃん。
嬉しさ半分あせり半分。
翔ちゃんはきっと自分の気持ちに気づいてない。
だったらしばらくは俺のターンだと思ってたのに
─────さっきの空気
Aを優しく見つめて優しくフォローして
そんな翔ちゃんを頼りきったあのAの顔
｢…………面白くねー｣
みんなに気づかれないくらいの小声で呟けば、
あれ俺けっこうはまってきてんじゃないって少しだけ可笑しくなる。
だってさ………
俺らに全然媚びてこない感じとか
全部一人で頑張ろうとしちゃう感じとか
仕事に一生懸命なところとか
………………好きにならないわけなくない？
｢明日何時だっけぇ｣
潤くんの家、ってことを忘れてるのかベッドに潜り込んで寝る気まんまんの大野さん。
さっき翔ちゃんに"天才"って言われてテンションが高い。これでも。
｢明日ね、みんな9時集合｣
そんな大野さんに文句も言わずに答えてあげる潤くんの優しさよ。
見習いたい。無理だけど。
｢……………じゃあ……7時半に起こして………｣
──────結局泊まることにしたらしい大野さんはおいて、相葉さんと俺だけ帰路。
特に話すこともないなーって黙ったまま並んで歩く俺の肩に相葉さんがボソッと呟いた。
｢ニノさ、Aちゃんのこと好きでしょ？｣
｢………………え、｣
………………相葉さんの口からそんなこと言われると思ってなくて言葉に詰まった。
今の間はだめでしょ、アウトでしょ俺
って思ったときにはもう手遅れ。
｢やーっぱりねー｣
ふふっと笑うだけでそれ以上は何も言ってこない。
俺もなんて言えばいいのかわからない。
…………なんでだろ。
なんで気づかれたんだろ。
今までになかった展開に少しだけ動揺した。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 641人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みか - 大丈夫ですよー！めっちゃ面白い！ (2019年7月18日 22時) (
レス) id: 5656ab29cf (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - 美来さん» お返事遅くなりすみません(T△T)！あああ、楽しみにしてくださってるのに亀更新で申し訳ないです(T△T)(T△T)見捨てないで……(T△T) (2019年7月18日 21時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりすみません(T△T)！励みになります……がんばります！ (2019年7月18日 21時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
美来(プロフ) - いつも読ませていただいてます！毎日の更新を楽しみに、その日1日生きてます！笑 応援しています、頑張ってください\( ´ω` )/ (2019年7月14日 1時) (レス) id: 2e446e9c80 (このIDを非表示/違反報告)
みか - わかりやすくて楽しい！ (2019年7月12日 18時) (レス) id: 5656ab29cf (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：hiro
| 作成日時：2019年7月6日 10時
