O side ページ2
｢…………っていうことらしい｣
ジャニーさんから会見の予定を電話で聞いて、
みんなを召集。
またも俺たちは翔くんの家。
｢てか………………あー…………なっちゃん………｣
言葉にならない叫びを噛み殺してニノがテーブルに突っ伏した。
それはないよ………
いくらなんでも………
腕に隠された声がくぐもって聞こえる。
…………俺も同感。
なっちゃんは嘘ついてる。
翔くんにイイコイイコしてほしかったのはわからないでもない。
だけど………………さすがにない。
｢……俺もさすがにそう思ったよ、｣
なんて翔くんが言うのは意外だったけど。
｢あれ、翔ちゃんAちゃんのこと信じるの？｣
相葉ちゃんの言葉に、
ばか、おれはあいつなんて、
ってワタワタ話し出すけど
｢……でもあいつはそんなことしないと思うんだよな……｣
って最後には大筋で認めてる。
｢とりあえず明日の会見乗りきらなきゃな…
どうすっか？なに突っ込まれるかな？｣
早速今日の議題を持ち出す我らが松潤。
パソコンまで持参して、書類作る気まんまん。
｢とりあえずファンの子たちを安心させなきゃいけないわけでしょ？｣
｢安心って……どうやって｣
ニノと翔くんが考え込む。
……………安心ったってどうやったらすんだ。
俺らのこと『そういう風に』見てるのに、
急に女の子が入りますなんて。
"新しい嵐を巻き起こす"なんてジャニーさんの一言で始まった今回の無謀な賭けがどんどん暗雲に包まれる。
｢妹でいいんじゃない？｣
相葉ちゃんがボソッと呟いた。
｢だって妹なら家族じゃん。
家族とはどうにもならないじゃん｣
…………家族か………
｢………お父さんがリーダーでしょ？｣
松潤。
｢お母さんが翔ちゃんで、｣
ニノ。
｢長男松潤、次男ニノ、末っ子にあいつか｣
翔くん。
｢………………………おれは？！｣
｢雅紀はペット｣
こらー！！！！って笑いながら叫ぶ相葉ちゃんを見て思わず笑い出す俺ら。
……………そうだよね相葉ちゃん。
俺らはほんとの家族以上に家族だもん。
そこに新しい兄妹が出来ました、ってだけなんだ。
そう考えたら胸につかえてたなにかがすっと降りた。
────家族か。
なんてこれから俺らがその『妹』にどれだけ翻弄されて
どれだけ愛してしまうかもそのときは何もわかってなかった。
ただひたすらに『妹』と思い込まなきゃいけない苦しい日々が始まるなんて。
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みか - 大丈夫ですよー！めっちゃ面白い！ (2019年7月18日 22時) (
レス) id: 5656ab29cf (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - 美来さん» お返事遅くなりすみません(T△T)！あああ、楽しみにしてくださってるのに亀更新で申し訳ないです(T△T)(T△T)見捨てないで……(T△T) (2019年7月18日 21時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
hiro(プロフ) - みかさん» お返事遅くなりすみません(T△T)！励みになります……がんばります！ (2019年7月18日 21時) (レス) id: fea287eb7e (このIDを非表示/違反報告)
美来(プロフ) - いつも読ませていただいてます！毎日の更新を楽しみに、その日1日生きてます！笑 応援しています、頑張ってください\( ´ω` )/ (2019年7月14日 1時) (レス) id: 2e446e9c80 (このIDを非表示/違反報告)
みか - わかりやすくて楽しい！ (2019年7月12日 18時) (レス) id: 5656ab29cf (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：hiro
| 作成日時：2019年7月6日 10時
