君は太陽(リゾット) ページ29
アジトの屋上。
唯一太陽の光が届く場所、そこに俺は寝転がる。
普段の任務も夜が多く、アジトの自室にも太陽の光は入らないため、久しぶりに見る光はとても眩しい。
暗殺を生業にしている自分には特に、眩しすぎる。
瞼を閉じて、光を遮る。
数年前から、一緒に仕事を組む事が多くなったA。
出会った時には少女だった彼女も、もうじき成人を迎える。
「…プロシュートに、手は出すなと言った俺がまさかな…」
1人の女性として、愛しく想う相手になるとは思わなかった。
プロシュートも同じだろう。分かっていないのはAだけだ。
「…アレは鈍すぎる」
数日寝ないのはいつもの事だ。
太陽と、気持ちの良い風のせいで意識が薄くなる。
どれくらいの間寝てしまっていたのだろうか。
意識が覚醒した時、胸の辺りに暖かな重みを感じて目を開ける。
顔だけを起こすとそこには…
「……A」
規則正しい呼吸音。
まるで俺の心音を子守唄にしているかの様な体勢で、Aが自身の腕を枕にして瞼を閉じている。
「…寝ているのか」
栗色の髪が風に揺れる。
彼女の美しいエメラルドグリーンの瞳は、今は綺麗な睫毛の向こう側。
側には、俺がいつも使っているマグカップが置いてあった。
中から湯気はたっていない。
「…俺を探して、こんな所まで来たのか…」
全くコイツは…
罪な女だと思う。
Aの髪を指に絡めて、起こさないよう撫でる。
「………」
お前も、俺には眩しすぎる存在だな。
俺にはAを愛する資格はないのかもしれない。
「…だが、俺にとってお前は太陽だ」
人間は太陽がなくては生きられない。
だから、せめて想うくらいは許してくれ…
マグカップを手に取り、一口。
「……ぬるい…」
彼女が自然に起きるまで、俺も起き上がる事は許されないらしい。
Fin
※ブチャラティが大好きです。
ですが、リゾットも好きなんです。
もちろんジョルノや他のブチャラティチーム、暗殺チームメンバーも好きです！
でも、リーダーの2人が凄く好き。
そして一周回ってブチャラティ、愛してます。
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りんどう(プロフ) - こちらこそ、嬉しいです！ありがとうございます。楽しんでいただけると嬉しいです、 (2019年3月8日 6時) (
レス) id: 33b492f363 (このIDを非表示/違反報告)
haka(プロフ) - お返事ありがとうございました！ずっと探していたのですが、私自身の設定がR非表示の設定になっていた為見つけれませんでしたm(_ _)m今日からまた楽しみが増えました！ありがとうございます！ (2019年3月8日 6時) (レス) id: 2e2192d3ef (このIDを非表示/違反報告)
りんどう(プロフ) - また分からなかったらコメント下さい！ (2019年3月8日 2時) (レス) id: 33b492f363 (このIDを非表示/違反報告)
りんどう(プロフ) - 「この作者の作品を全表示」から見られないでしょうか？面白度評価の下の方にあらます。 (2019年3月8日 2時) (レス) id: 33b492f363 (このIDを非表示/違反報告)
りんどう(プロフ) - コメントありがとうございます！長編はR18がつくのでリンクを貼れなくてすみません。 (2019年3月8日 2時) (レス) id: 33b492f363 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：りんどう | 作成日時：2019年1月31日 2時
