お嬢様、離れないでください。 ページ21
−−−
たくや
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気不味い。
自分のせいなのに、Aお嬢様に対して
気不味いって思うのは、ずるいの、
分かってんだよ。
俺は食べかけのお弁当箱に蓋をした。
1「ん、食べへんのか?んなら貰うで〜♪」
俺のお弁当をばっと取ったこーいちは、
満足そうにしている。
…よくこの状況でそんな顔ができるな。
そう思った。
自分の気持ちのせいでそう思ってるのかも、
そうなのかもしれないけど。
でもほら、なにあいつ。
女王様かなんかなの?
ゆら「りょうがく〜ん、ゆらのお弁当食べるぅ?」
3「えっ、その、あんのぉ…。」
あんなの見せられながら食べるご飯は美味しくない。
もう教室帰る
そう言おうとした時、
「私、お腹痛いからトイレ!
こーいち、お弁当もう上げるよ?
早退すると思うからみんな宜しくね。」
いきなり過ぎて、皆がびっくりした。
この人以外は。
ゆら「えぇ?そうなのぉ?
男の子7人とゆらだけなんて恥ずかしいよぉ。
でも、ゆら頑張るねぇ??」
この喋り方。
吐き気がする。
それにしても、
お嬢様はなにか様子がおかしかった。
なんでだよ。
屋上のドアが錆びた音を立てて閉まるのと同時に、
自分の口は勝手に動いていた。
4「俺も、こんなところ居たくねぇよ。
お嬢様と一緒に居た方がいい。
俺ももう行く。」
みんなの視線を感じながら、
屋上の扉を開けて外にでると、
そこからはもう走り出していた。
___________
−−−
たかし
−−−
7「…たくや。」
たくやがお嬢様を追いかけて行ったことくらい、
その場のみんなは分かってた。
『取られる』
お嬢様がたくやに、先に取られる。
そう思った。
7「俺も行く。」
絶対に譲りたくない。
お嬢様のこと、1番見てるつもりやねんけどなぁ。
だからこそ絶対に簡単には渡さへんで?
たくやに勝負を挑むような気分で、
不思議と全然怖くなかった。
たくやが出ていった後の
閉まりかけの扉を押し開けて、外に出る。
ゆら「………どうして…どうしてなのよ…。
いつもいつもあの子ばっかり…。
ぜぇったいにぃ、ゆーるーさーなーいーよ?
Aちゃん♡」
扉の向こうで、
白坂先輩のそんな声が響いてることを、
たくやと俺だけは、
まだ知らなかった。
−−−−−−−−
雑ですみません!!
前回の話で、
リクエストのすけちゃんは終わらせました!!
ありがとうございました。
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あやぼーね(プロフ) - 作者さんと名前一緒でびっくりしました!ww (2017年10月31日 13時) (レス) id: f992cf83d3 (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - ノアさん» はい!!すけちゃん雑ですみません!まだコーイチsideがないので、ユーキsideはまだ先になりそうです、ごめんなさい! (2017年5月13日 15時) (レス) id: 1664064296 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 彩音さん» いっぱいリクエストありがとうございます!! (2017年4月17日 0時) (レス) id: d70e71fa7b (このIDを非表示/違反報告)
彩音(プロフ) - ノアさん» はい〜分かりました! (2017年4月16日 0時) (レス) id: 1664064296 (このIDを非表示/違反報告)
ノア(プロフ) - 彩音さん» 全然ないです!!なんでもいいです!!あと、いろんな話を挟んだ後でいいのでまたすけちゃん見たいです!!! (2017年4月15日 10時) (レス) id: d70e71fa7b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:彩音@( ・(エ)・) | 作成日時:2017年4月1日 2時