彼女に浮気され別れたらイケメンにモテました (ページ6)

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俺は侑に手を引かれたまま校舎を走っていった。途中俺たちを知っている人とすれ違うと『おめでとー』とか『やるじゃん！』とか言ってきて恥ずかしかった。

着いた場所は屋上だった。

『ハァ、、ハァ、、お前、、もうちょっと、、こっちのこと考えて走れよ、、』

さすがに階段を１回から屋上までしかも廊下もダッシュで息が苦しかった。

『もう無理、、、疲れた、、、』

俺がその場に座り込むと侑が勢いよく抱きついてきて俺は体制を崩した。

『ちょっと、重い！』

侑『好きや、大好きや！』

『まって、ちょっと一旦どいて！』

俺が起き上がると侑は俺の膝の上で泣いていた。

(自分よりでかいヤツが俺の上乗ってる、、)

侑の方がデカイから自然と顔を覗き込む形になった。

『侑？』

侑『フラれたらもう全部終わるって思っとったから、、』

『だからずっと避けてた？』

侑『だって、、、』

『このアホ！ヘタレ！ポンコツ！』

侑『あー！また言った！』

『何度でも言ってやる！ヘタレ！』

侑『ヘタレって言い過ぎや！、、、付き合ってくれるんよな？』

侑は何故か少し不安そうに聞いてきた。

『、、、、うん』

侑『よっしゃーーーーー』

侑はそう叫ぶとまた勢いよく抱きついてきて俺はまた後ろに倒れた。

『だから重いって、、、、プフ、、アハハハハ』

おかしくなってしまって俺が笑うと侑も笑った。

少しして俺らは壁によっかかって座った。

『ハァ〜教室行きたくない、、、』

侑『サボるか』

『サボりません』

侑『ここはサボるやろ普通』

『だから毎回赤点ギリギリなんだよ、北さんに怒られるよ』

そういうと侑はビクッとなりそっぽ向いた。

侑『はぁ〜幸せや〜』

『何いきなり』

侑『やって、ずっと片思いしとったからやっと両思いになれて幸せやなって』

『ふ、ふぅーん』

俺は少しわざとらしく言った。

キーンコーンカーンコーン

『よし、戻るか！』

侑『えーーー』

『行くよ』

教室に戻るとみんなが『おめでとう』とか『やっとか』とか言って拍手してくれた。

先生『おい、授業始めんぞ。あ、藤原は放課後指導室な』

『はーい』