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みんなが帰ったあと私服に着替え、クロと2人でイルミネーションを見に駅へ向かっていた。
黒尾『寒くない?』
『うん平気』
駅に着くと結構人がいて、できるだけ空いてる車両に乗った。目的地に着くと人がすごくてほとんどがカップルや家族連れ。
黒尾『ちょっと歩くか』
『うん』
歩いていると小指にクロの手が当たり、指が絡まっていく。
黒尾『Aの手冷たくなってる』
『クロんのは暖かいね』
黒尾『ずっとポケットに入れてたから』
しばらく歩いているとカフェを見つけたのでそこに入り、しばらくすると2階の窓側の席を案内された。
黒尾『いい席だな』
『うん』
クロはコーヒーを頼み、俺は紅茶を頼んだ。注文を終えると、クロがバッグからラッピングされた紙袋を出した。
黒尾『これ』
『ありがとう、、あ、、』
俺もバッグから紙袋を出してクロへ渡す。クロは紙袋を開けると一瞬驚いた顔をしたが、中の黒いスウェードの手袋を出すと少し笑った。
『変だった?』
黒尾『あ、違う違う、それ開けてみて』
袋を開けると、中に入っていたのはキャメル色のレザーの手袋。それを見て俺も可笑しくて笑う。
黒尾『ありがとな』
『うん、俺も、ありがとう』
手袋を見ているとつい嬉しくなって、ニヤけてしまう。
黒尾『はぁ、、もうホントそういうとこだよ』
『何が?』
黒尾『なんでもない』
店から出る時、早速手袋をつけてみた。
『ふふ』
嬉しくてつい笑いがこぼれてしまう。
『これ大事に使うね』
黒尾『俺も大事に使うよ』
クロの手元を見るとさっき渡した手袋をつけていた。
家に帰ってから早速革製品の手入れ方法と長持ちさせる方法を調べた。
黒尾side
家に帰ってからさっきのカフェでのことを思い出す。俺があげたプレゼントを嬉しそうに見つめるA。勉強しようと問題集を開くがその顔が頭から離れない。さっきまで会ってたのにもう会いたくなる。
黒尾『はぁ』
ついでかいため息がこぼれた。
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黒尾ファン - 全部読みました(出てるやつは)とてもいい作品でした。できれば女の子バージョンからもつっくってほしいです (3月26日 8時) (レス) @page16 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
なおき(プロフ) - 愛夢さん» ありがとうございます!頑張ります! (3月21日 13時) (レス) id: 6acd3e0e02 (このIDを非表示/違反報告)
愛夢(プロフ) - 萌えが止まらなくなるくらい好きです!こういう甘々系探してました!更新頑張って下さい!✨ (3月21日 1時) (レス) @page10 id: cea8a366e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝息 | 作成日時:2024年3月14日 10時