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2日間の合宿をやっと終え3人での帰宅途中。
黒尾『さすがに疲れたなー』
『うん』
研磨は疲れているせいで一言も喋んないが、クロはずっと喋っていた。家に着いて、風呂から出るとメールが来ていた。開いてみるとクロからで「明日楽しみにしてる」と書かれていた。「俺も」と返信すると電話が鳴った。
『もしもし』
黒尾『今からそっち行っていい?』
『待って、すぐ夕飯だから』
黒尾『わかった、1時間したら行く』
電話を切って、夕飯を食べたあとクロが来るまで勉強をした。少しして、インターホンの音が聞こえた。教科書とノートを閉じて階段へ向かうと、クロが上がってきていた。お風呂に入ったらしく、髪は降りていた。部屋に通しベッドに並んで座った。
黒尾『あー涼しー』
日が落ちると扇風機の風だけでかなり涼しく感じる。クロを見ると手を後ろについて、目を瞑っていて扇風機の風で涼んでいた。ふと、昨日の夜のことを思い出した。
「合宿終わったらいっぱいしような」
合宿は終わったのにあれからキスをしていない。キスをしたいが自分からそれを言うのはかなり恥ずかしい。
黒尾『明日どこ行くか』
『え、あ、えっと、クロはどこ行きたい?』
黒尾『俺は、、言ったらキリがないな』
そう言って少し笑った。
黒尾『温泉だろ、あとはスキーにスノボ、海とか山も行ってみたいな』
『明日じゃ無理だよ』
俺も釣られるように笑う。
黒尾『Aは?2人で行きたいとことかないの?』
さっきクロが言った場所を想像する。どこへ行ってもクロとなら絶対楽しいと思う。
『俺はクロとならきっとどこでも楽しい』
クロを見ると優しく笑って、
黒尾『そっか』
と言った。
『ねぇ、クロ』
黒尾『ん?』
恥ずかしいので少し俯いて口を開く。
『合宿で言ってたヤツ、、して欲しい』
黒尾『ん?』
『昨日の自主練前の、、、』
黒尾『自主れ、、、、あ、あぁ、、』
少しの沈黙の後、クロの手が俺の頬に触れてクロのほうを向かされる。そして両頬を包まれ、クロの顔が近づきそっと目を瞑った。唇が触れ、何度も何度も角度を変えながらキスをされる。キスの途中クロの舌が口の中に入って来て驚いて顔を離した。
黒尾『悪ぃ、嫌だった?』
『嫌じゃない、なんか、、びっくりした、、』
黒尾『嫌じゃないならもう1回していい?』
俺が頷くとまた唇が触れ、舌が入ってくる。クロの舌が俺の舌を絡めとって頭がボーッとする。
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黒尾ファン - 全部読みました(出てるやつは)とてもいい作品でした。できれば女の子バージョンからもつっくってほしいです (3月26日 8時) (レス) @page16 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
なおき(プロフ) - 愛夢さん» ありがとうございます!頑張ります! (3月21日 13時) (レス) id: 6acd3e0e02 (このIDを非表示/違反報告)
愛夢(プロフ) - 萌えが止まらなくなるくらい好きです!こういう甘々系探してました!更新頑張って下さい!✨ (3月21日 1時) (レス) @page10 id: cea8a366e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝息 | 作成日時:2024年3月14日 10時