90 ページ40
体育祭から少し経ったある日、部室で着替えていると文化祭の話が出た。
山本『黒尾さんのクラスは何するんですか？』
黒尾『うちは喫茶店』
灰羽『俺んとこは屋台でたこ焼きやります！』
黒尾『Aんとこは？』
『また劇、でも今年は１番最初だからあとはゆっくり出来る』
その後も誰が何をするのかなどの話で盛り上がった。
帰り道、3人で駅から家まで歩いていた。
『研磨は昼だけだよね』
孤爪『うん』
『じゃあそれ終わったら3人で回ろう』
研磨のゲームを操作する手が止まり、俺の方を見る。
孤爪『いいの？2人で回るんじゃないの？』
黒尾『いいんだよ、この3人で文化祭できるの最後かもだろ』
孤爪『そっか』
そう言ってゲームをし始めた。クロと顔を見合わせ、お互いに笑った。
文化祭準備期間、俺は脚本担当でそれは体育祭前に書き終えていたので、みんなの演技を見ていた。
中島『セリフ多いよ〜』
中島は今回敵役のリーダーだ。クラスメイトの推薦で顔がいいからと決まった。
『まぁ、頑張れ』
そう言って休憩に入る。廊下に出るとクロと研磨がいて、俺を見つけるとこっちまで歩いてきた。
黒尾『当日のことなんだけど、俺も昼当番になっちゃったからそれ終わったら集合でいい？』
『うん、わかった』
そのあとも当日のことについて話していると俺を呼ぶ声が聞こえた。
灰羽『Aさーん！』
振り返ると、廊下の端の方から手を振りながら走って来るリエーフ。
灰羽『当日ってもう誰かと約束しました！？』
『うん、お昼過ぎたらクロ達と回る予定』
灰羽『じゃあそれまで一緒に回りましょう！』
『いいよ』
そう返すとリエーフは嬉しそうに自分の階に帰って行った。
黒尾『相変わらず懐かれてんな』
『そうだね』
その後13時半に研磨のクラスへ集合と決めて解散した。
文化祭当日
劇を終え、片付けをしているとスマホにクロからメールが届いた。どうやら少し早いけど先にクラスを手伝いに行くらしい。
片付けを終え外に出ると、リエーフとその周りに女の子が数人集まっていた。その中には以前リエーフに彼女がいるか聞き出そうとした3人がいた。
灰羽『Aさん！』
ブンブンと音が鳴るんじゃないかと言うくらい腕を振っていて、周りの女の子たちも俺を見る。
女子1『お久しぶりです』
女子2『その、、以前はお世話になりました』
3人が俺に頭を下げてきて、それぞれ自己紹介をした。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 259人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
黒尾ファン - 全部読みました（出てるやつは）とてもいい作品でした。できれば女の子バージョンからもつっくってほしいです (3月26日 8時) (
レス) @page16 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
なおき(プロフ) - 愛夢さん» ありがとうございます！頑張ります！ (3月21日 13時) (レス) id: 6acd3e0e02 (このIDを非表示/違反報告)
愛夢(プロフ) - 萌えが止まらなくなるくらい好きです！こういう甘々系探してました！更新頑張って下さい！✨ (3月21日 1時) (レス) @page10 id: cea8a366e6 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：寝息 | 作成日時：2024年3月14日 10時
