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2日後の休憩中
灰羽『Aさーん!』
体育館の外の階段で休憩をしていると、リエーフがコートの方から走って来て横に座った。
灰羽『今日祭りあるの知ってます?』
『うん、行く予定だよ』
灰羽『ホントですか!?俺たち何人かで行こうって話してるんですけど、Aさんも行きませんか?』
黒尾『悪ぃな、今日は俺と行く予定なんだよ』
頭上から聞こえてきたので顔を上げるとクロが俺を見下ろしていた。
灰羽『えー!ずるいです!いつも黒尾さんばっかじゃないですか!』
『ごめんね、また別の日誘って』
そうリエーフに謝ると、少し拗ねたように、
灰羽『絶対ですよ!』
そう言ってコートの方へ戻って行った。リエーフが座ったとこにクロが座った時、佐々木さんがこっちまで来た。
佐々木『平尾』
『あ、佐々木さん』
クロを見ると真顔で彼女を見ていた。
佐々木『今日って部活の後暇?』
『えっと、、予定ある』
佐々木『、、そっか、、また暇な時誘うね』
そう言ってグラウンドの方へ戻って行った。
黒尾『あれでもないって言える?』
『、、わかんない、、でも、、』
黒尾『でも?』
『もしそうだとしても、ちゃんと断るよ』
黒尾『そっか』
お昼頃部活が終わり3人でホームで電車を待っていると、もう浴衣を着ている人を見かけた。
『もう行く人もいるんだ』
孤爪『こんな暑い中よく出かけられるよね』
クロの肩を叩いて耳打ちをした。
『研磨も誘わない?』
黒尾『そうだな、高校最後だしな』
俺らの話は聞こえていたみたいで、
孤爪『行かないよ、それに2人で約束してるんでしょ』
そうゲーム機を操作しながら言った。
『そっか』
孤爪『楽しんできてね』
研磨は少し笑いながら言った。
家に帰って昼食の後風呂に入り、浴衣を準備した。着付けをし時計を見ると約束の時間の15分前、リビングのソファに座ってゆっくりテレビを見ていた。
母『じゃあ私たち出かけてくるから鍵だけよろしくね』
『どこ行くの?』
母『どこって、居酒屋で花火見てくるのよ、帰りは遅くなるから〜』
そういうと2人は出ていってしまった。それから少ししてインターホンが鳴ったので巾着を持って玄関へ向かった。下駄を履いて玄関のドアを開けると浴衣姿のクロが門のところに立っていた。
黒尾『じゃあ行くか』
『うん』
会場に着くとまだ夕方なのに結構人がいた。
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黒尾ファン - 全部読みました(出てるやつは)とてもいい作品でした。できれば女の子バージョンからもつっくってほしいです (3月26日 8時) (レス) @page16 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
なおき(プロフ) - 愛夢さん» ありがとうございます!頑張ります! (3月21日 13時) (レス) id: 6acd3e0e02 (このIDを非表示/違反報告)
愛夢(プロフ) - 萌えが止まらなくなるくらい好きです!こういう甘々系探してました!更新頑張って下さい!✨ (3月21日 1時) (レス) @page10 id: cea8a366e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝息 | 作成日時:2024年3月14日 10時