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翌日の午後
部屋着のまま家を出てクロの家のインターホンを押す。
黒尾『はーい』
ドアが開くと部屋着姿のクロが出てきた。
黒尾『飲み物持ってくから、先俺の部屋行ってて』
言われた通りクロの部屋へ向かうと部屋はいつも以上に綺麗で塵ひとつ落ちていない。そういえば部屋に来るまで誰にも合わなかったが出かけているのだろうか。
黒尾『麦茶でいい?』
『うん、ありがとう。そういえば今日おばあちゃんいるんじゃなかったっけ?』
黒尾『それが、、』
どうやら今日から旅行に行くらしく、朝には家を出たらしい。お父さんも出張でおらず、お姉さんも友人の家に泊まるらしい。
『、、、そっか』
黒尾『大丈夫、絶対手出さないから!』
『、、うん』
それはそれで少し寂しい気がした。2時間ほど勉強をした後、映画を見ることになり今はそれを選んでいるところだ。
黒尾『どっちがいい?』
サスペンスホラーと心霊映像集のDVDを出してニヤニヤするクロ。まぁ俺はどっちも平気なのでどっちが来てもいい。
『じゃあ心霊』
ベッドに並んで座って壁を背もたれにして見る。色んな心霊映像が流れるが、どれも偽物っぽくて正直怖くない。見ている途中クロが俺に肩を寄せてきた。また少し時間が経つと手を握られ指同士が絡み合う。少しだけ手に力を入れるとクロも手に力を入れてきた。
黒尾『集中して見てないだろ』
少し笑いながらそう言ってくる。
『クロが先にしてきたんじゃん』
黒尾『でもギュッってしてきたのはAだろ』
『わかったよ、、』
テレビに視線を戻し続きを観る。最後の方になるとそれなりに怖い映像が増えてきた。クロと繋いでいる方の手が少し湿ってきて、幽霊が出ると少しビクッと動いた。エンドロールが流れるとクロのフゥーという息を吐く音が聞こえてきた。
『怖かった?』
黒尾『全然』
『でも手汗すごいよ』
そう言って繋いでいるてを持ち上げると、離そうとしたのでギュッと力を入れ離れないようにする。
黒尾『痛い痛い!』
『あ、ごめん』
思ったより力が入ってしまい、急いで手を離した。テレビの音が無くなると部屋は一気に静かになって、この家に俺たちしかいないと思うと、変に意識して何を言えばいいか分からない。
黒尾『じゃあ次これ見る?』
クロが出したのは神作1と書かれていたDVD。
『何それ?』
黒尾『さっきこっそり借りてきた。恋愛映画の所に入ってたしそれ系だろ』
そう言いながらDVDを入れ替えた。
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黒尾ファン - 全部読みました(出てるやつは)とてもいい作品でした。できれば女の子バージョンからもつっくってほしいです (3月26日 8時) (レス) @page16 id: 13c9948002 (このIDを非表示/違反報告)
なおき(プロフ) - 愛夢さん» ありがとうございます!頑張ります! (3月21日 13時) (レス) id: 6acd3e0e02 (このIDを非表示/違反報告)
愛夢(プロフ) - 萌えが止まらなくなるくらい好きです!こういう甘々系探してました!更新頑張って下さい!✨ (3月21日 1時) (レス) @page10 id: cea8a366e6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:寝息 | 作成日時:2024年3月14日 10時