もう1人の幼馴染

67 ページ17

合宿最終日

今日は合宿最終日ということでお借りした教室を綺麗に掃除していた。布団の片付けは各々やってもらい、シーツだけ回収して洗濯した。今日は雲ひとつない快晴なのですぐに乾きそうだ。なんだかんだしているうちに休憩時間になったので部員たちにスポドリとタオルを配っていく。

日向『Aさん！サーブ打ってください！』

配り終わって自分も座っていると日向くんが走って来て、その後ろにはリエーフと影山くん。

影山『俺もAさんのサーブみたいです！』

『影山くんの方がすごいでしょ』

影山『でも、サーブの精度はAさんが上です、、』

少しだけ悔しそうに言う影山くん。

灰羽『サーブ教えてくださいよ〜』

本当はもう少し休憩したい気持ちもあるが最終日なので、今日くらいはいいかと思い立ち上がる。

『いいよ』


休憩時間が終わると直井コーチに呼ばれ外に向かうとバーベキューのセットが置かれていた。

直井『悪いが手伝ってくれるか？』

セットを組み立てていき、それが終わる頃、今度は清水さんに呼ばれおにぎりを握った。麦茶やお茶を作って持って行った頃に練習が終わった。部員たちの分の肉を焼いて配っていく。

黒尾『まだ1口も食べてないだろ』

そう言って焼いた肉を俺の口元まで運んでくれたので、口を開けると肉を突っ込まれた。

黒尾『どんどん食え』

『、、ん、、クロ、ペース早すぎ、飲み込めない』

黒尾『悪ぃ悪ぃ』

『次は野菜ちょうだい』

そんなことを続けていると夜久さんと海さんがこっちをじっと見る。

夜久『なんかお前らって熟年カップルみたいだよな』

『、、ゲホッゲホ』

お茶を飲ませてもらってる時にそんなことを言われたのでびっくりして変なとこに入ってしまった。

黒尾『だろ、はーいAく〜ん、あーん』

クロはノリノリでおにぎりを俺に食べさせてくる。みんなに笑われ恥ずかしいが、クロはすごく嬉しそうなので、この笑顔が見られたからいいかと思う。

場もだいぶ落ち着いてきたので、俺も体育館の階段で休みながらゆっくり肉と野菜を食べる。

日向『Aさん！次の合宿でもまたサーブ打ってくださいね！次こそ取ります！』

『うん』

日向くんはそう言ったあと肉を取りに走って言ってしまった。

月島『隣いいですか？』

『うん、いいよ』

月島くんが横に座って少しすると山口くんも月島くんの横に座った。

68※誤字修正しました→←66※誤字修正しました

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す