守るから。【花のち晴れ】 (ページ10)

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計画ページ10

うまく、いったのかな

なんて考えていたら寝れなくていつの間にか朝になっていた。

今日は携帯のアラームではなくお母様からもらった時計で起きる。

充電していたスマホを見ると、

(え、晴からめっちゃ電話きてる)

慌ててかけ直し出た晴の声はあきらかにいつもより沈んたもので、
昨日なにかあったのだろうか。

｢おはよ、晴？どうしたの？｣

｢Aー、今日一緒に学校いきたい｣

｢いいけど、なんかあった？｣

｢あったんだよ！おおありだよ！だからお前に会いたくてさ｣

｢、わかった｣

｢じゃあ迎えにいく｣

何があったと言うのだろう。
それもとても気になるが、

(また、胸、いたい)

会いたいって言われて嬉しいはずだ、
一緒に行こうって言われて嬉しいはずなのだ、私は

なのになんでまた胸が痛いのか。

嬉しい時にも胸が痛くなるのは、もしかしたら私は病気なのかもしれない。

不治の病とかだったらどうしよう、
そんなくだらない不安が押し寄せてくる。

･

｢A様、神楽木様がいらっしゃいました｣

｢わかった、ありがとう｣

玄関を出れば黒い車が目の前に止まっている。
晴の家の車に乗るのはいつぶりだろうか。

晴おはよ、と乗り込めば誰が見ても分かるくらい落ち込んでいた。

何かあったと言っていたが、その何かがけっこうなことどったのだろう。

｢Aおはよ｣

そう言いながらもうなだれている晴がなんだか可愛くて、また胸が痛くなった。