まさかの ページ8
｢坊ちゃん、申し訳ございません｣
小林さんがぎっくり腰になってしまいいつも取りに行っている荷物を晴が取りに行くことになった 。
そのためコンビニ、というところに行くらしい。
興味があるので私も付いていく事にした。
｢あの、荷物取りにきたんですけど｣
晴がフードを深く被り店員さんに話しかける。
そこで荷物であるなんちゃら化石を受け取っていた。
しかも印字入りらしい。
こういうの昔からすきだよな、なんて思っていたら晴と店員さんが顔を見合わせて固まっていた。
｢なにどうしたの？･･･え、音ちゃん？｣
なんと音ちゃんが働いていたのだ。
だから固まっていたのか、
晴はおわった、なんて顔でコンビニを出ていき私はそれを追いかける。
｢晴？｣
｢やばい、おわった、最悪だ｣
どうやら私の声は聞こえてないようで、神楽木家についてもずっとこの調子だ。
･
｢って訳なの、かいとくんどうにかして｣
｢いや、そんな事言われても｣
愛莉ちゃん以外が集まっていたので、1番頭のキレるかいとくんに話題をふってみたが、答えは出ず。
｢1つ簡単な方法がある｣
その一茶くんの言葉に晴はすぐに起き上がり反応する。
｢ものにしちゃえばいんだよ、惚れた男なら脅さないでしょ｣
でも、晴には無理かなー、と
それは私も無理だと思うが、
｢やる｣
｢え、｣
あんまりはっきり言うのでびっくりしてしまった。
あいつを惚れさせてみせるなんて言っている晴の顔を見ては、なぜか胸が痛くなる。
(なにこれ、)
原因不明のいきなりの胸の痛みに戸惑うが気にしないようにする。
きっと明日には治ってるはずだ。
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作者名：amida | 作成日時：2018年4月19日 17時
