守るから。【花のち晴れ】 (ページ3)

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庶民狩りページ3

｢一緒に来てくれてありがと！｣

｢また一緒に来てやるよ｣

謎に上から目線なのはなんなんだろうか。
私は自分の教室に、晴はC5の活動をするのだと言い別々の方向に向かった。

｢音ちゃんごきげんよう｣

隣の席の江戸川音ちゃん。
とても可愛くて優しい女の子だ。

ごきげんようなんてらしくないけどここはそういう学校だ。

その時

｢庶民がりだあああああー！！このクラスで誰か、庶民狩りされるぞー！！！｣

でた、庶民狩り
晴率いるC5が英徳の秩序を守るためとか言って始めたそれ。

寄付金をしなければ強制退学らしい。
まあ私にはあまり関係ないと言ったらそうなるが、

晴を先頭にし教室に入ってきたC5
こんなことをして英徳はよくなるのだろうか。

｢2年Ｄ組小松原拓だな、去年から寄付金0、授業料も前期分を滞納している。どういう事か説明を｣

｢父の会社がうまく行っていなくて、でも半年後には滞納分も、」
｢庶民狩りに、例外はない｣

小松原くんが話してる途中にも関わらず赤い退学届けを渡した。

この時の晴はどうにも好きにられない。
学校のために必死なのは良いことだがやり方がまるで小学生である。

ふと、晴と目が合った。が

こんなことして何になる

と思いを込めて思いっきり睨んだ。

晴はすぐに目をそらし戻って行く。
学校が終わったら文句でも言ってやろう。