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Aが作ったお雑煮は今まで名古屋でママが作ってくれたのとおんなじ味がした。
懐かしくて、名古屋を思い出して、気づいたら涙が流れてた。
なんかもう、言葉も出なくて…。
そしたらAがこっちを向いて、
俺が泣いてるのに気づいたのか優しく背中を摩ってくれて、
余計に涙が溢れてきた。
新年早々泣いてるとか情けないな俺。
A「いいんだよ。」
俺の心を読んだかのようにそう言った。
もう…こういう時に優しいから…。
俺はAにしがみついて泣いた。
A「去年ママに教えて貰ったんだよ…。紫耀に作ってあげなって。」
「もーーーっ涙止まんないんだけどっ」
A「泣け泣け〜笑」
「Aも泣いてよ！」
A「なんでよ笑。私が泣いたら紫耀もっと泣くから泣かないよ。」
「ええー…」
A「冷めちゃうよ？」
そう言って俺をもとの体勢に戻してきた。
で、正面にいるAの服をみたら俺の涙でびしょびしょで笑。
「ごめん、パジャマ…笑」
A「良い思い出ってことで今回は許す笑」
「なにそれ笑」
A「はい、食べて食べて。」
結局そのあと2杯おかわりした。
久々にこんな食べたかも…。
食べ終わってテレビ見ながら何てことない話をしてAはバイトの時間になった。
A「じゃ、紫耀、舞台……楽しんでね。」
相変わらずあっさり帰ろうとするA。
「お雑煮ありがと。またすぐ会おーね！！」
A「なにその小学生みたいな台詞笑。」
「えー、会おうね！」
A「はいはい。じゃね〜」
そう言うとAは帰っていった。
よし。
舞台頑張ろう。
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作者名：Hirose | 作成日時：2019年10月22日 21時
