Sho-Renの従妹 (ページ19)

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紫耀side

ちょうど着替え終わった頃、Aが色々持って寝室に戻ってきた。

A「頭痛い？」

「痛い…。今日ずっと痛かった。」

A「そっか…これ飲みな。」

そう言って薬とコップを渡してくれた。

飲み終わってコップを返すと、それと引き換えに体温計を渡された。

A「絶対高いよね…。」

俺が体温計を挟んだのと同時くらいにおでこに
手をやってそう呟いた。

ピピピと音がなって体温計をみると38.5度だった。

A「うわー…今日本当頑張ったんだね。」

そう言って頭を撫でてくれた。

A「死なないでよ…」

　

そう言うAの顔は本当に見てるだけで俺も泣きそうになる。

　

小さい頃から病気がちだった俺はよくAに看病してもらっていた。

ママは仕事で忙しくて、父親もいない。

ある時、Aと2人のときに俺は高熱と喘息で救急車で運ばれた。

Aは病院についてもずっと泣いていた。

普段わがままとか、弱音とかほとんど言わないのに、本当に病気に関しては敏感なんだよな…。

しかもA自身は全く風邪とかひかないし。

　

今でも風邪をひくことが多い俺はAに看病してもらってる。

いっつも冷たいのに、熱を出したときはまあまあ優しくしてくれる。

まあツンツンしてるのも嫌いじゃないしむしろその方が俺も嬉しいけど、

ずっとこのままでいてほしいな～とかも思っちゃう時あるよね。