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『自分に対した意見も持たないくせに流されてたってだけで加担すんじゃねぇ。
いじめてる側は何も思わねぇし、すぐこのことについて忘れると思う。
だけど!いじめられる側は一生忘れない!!身体の傷は消えても、自分で付けた傷も心に付けられた傷は一生消えない!!
いじめられたって過去があるだけで引け目に感じて人の顔色伺ったり、誰かと仲良くなることを避けたり、他人を信じられなくなる。
いじめって言うのは人1人の人生を台無しにすんねん。
・・・だから・・・お願いやから・・・もうやめてや。
私が何したって言うねん・・・』
そこで嗚咽が漏れて、声がつまって喋れなくなった。
するとシルクがマイクを取った。
シ「えー。どーも。こいつのダチのシルクです。今話した通りこいつは昔も今も苦しんでます。それから俺の仲間の他のやつも。
いじめってのはお前らが思ってる以上に深刻なもんだと認識して欲しい。
それからいじめが終わったと思って勝手に仲良くなろうとするな。軽々しく喋りかけんな。俺が許さねぇ。これは教師もだ。はっきり言っておくが教師もいじめに加担している。これは事実だ。
・・・話を戻すがいじめはトラウマになる。いじめてる側のやつらはいじめの対象が変われば勝手に仲間にする。何事も無かったかのように話しかけてくる。
ふざけたことするな。勝手に水に流すんじゃねぇ。勝手に時効にすんじゃねぇ。人に一生消えない傷をつけたことを理解しろ。悔いろ。恥じろ。」
それを言い切って、シルクはマイクを突き放した。
次にンダホがマイクを口元へ寄せた。
ン「えと、俺たちはまだこれらの音声、映像を警察やSNSに流そうとは思っていません。だけど、この後も全く変化がなければ流します。学校側のそれ相応の処置がなければ流します。
俺たちは仲間を傷付けたあなたたちを絶対に許さない・・!!
・・・以上です。」
ンダホは静かにマイクのスイッチを切った。
今だに涙を流し続ける私の背をザカオがさすってくれている。
・・・なんかすっきりした。
今まで小学校のころから溜め続けていた思いがやっと爆発できた。
言いたいことを言えた。
明日から・・・いや、今このドアを出たらどうなるか分からない。
それでも、後悔はしていない。
『みんなありがとう。』
自分が想像したよりも掠れた声が出た。
みんな晴れやかな顔をしていて思わず笑いがこみ上げてきた。
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hirakko(プロフ) - 美留玖さん» ありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません。更新頑張りのでよろしくお願いいたします! (2018年3月5日 12時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)
美留玖 - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2018年2月23日 22時) (レス) id: 2cb8ac12c6 (このIDを非表示/違反報告)
hirakko(プロフ) - まにょさん» コメントありがとうございます!なるべく早く更新できるようがんばります! (2018年1月26日 2時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)
まにょ - 続きが気になって仕方がありません!!頑張ってください!! (2018年1月25日 18時) (レス) id: 8ffd7450f6 (このIDを非表示/違反報告)
hirakko(プロフ) - maichiさん» コメントありがとうございます!できるだけ早く更新できるようにがんばります!よろしくお願いします! (2018年1月19日 8時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:hirakko | 作成日時:2017年12月13日 23時