25 ページ26
キーーーン
昼の時間に耳をつんざくような不快な音が学校中に鳴り響いた。
そして、唐突に流れた衝撃的な音声。
「お前がいるせいで!!」
バキッ
「ねー?上靴ないのー??上靴ないのに学校来ちゃダメだよー?きゃはははは!!」
「邪魔だよ。どけ!くっせーな!」
ドンッ
「金持って来いっつったろ!!」
ガンッ
「このクラスにいじめはありますか??」
「ありませーん!誰がそんなこと言ってたんですかー??」
「いじめはないってみんな言ってたでしょ?あなたの勘違いじゃない??」
そう。これらの音声は私たちが受けたいじめの数々。
それらを放送委員のンダホの協力のもと、校内中に流しているのだ。
その中には尼崎や久保、南原や先生まで入っている。
「おい!!何をしている!!ここを開けなさい!!」
放送室の外では今の放送を聞いた教師たちが扉を叩いている。
放送室の扉というのは他の部屋とは違い頑丈だからそうそう簡単には開かないけどね。
なんか・・・某ドラマみたいな光景だな。
みんなが見つめる中、至極冷静な頭で震える手を動かしマイクのスイッチを入れた。
大丈夫。一人じゃない。
『どうも。瀬戸内 遥です。外で放送室の扉叩いている先生方も一度私のお話をおききください。
・・・今聞いていただいた音声はお分かりかと思いますが私と私の友人たちが受けたイジメの音声です。
私たちはずっといじめられていました。殴られたり、蹴られたり、机の落書き、所有物の破壊・・・。大抵のことはされていました。
でも、誰も助けてくれません。
憐れむような目で見られるだけです。
私たちはよく虐められるのなら抵抗すれば良いだろうと言われます。
それができない弱虫です。だから、自傷行為に走ったり、家にこもったりしているんです。
できたらこんな苦しんでねぇよな。普通に考えて。
いじめてた奴らにはタイマンで喋りに来いって言いたい。なんか腹立つことがあるならイジメじゃなくて喧嘩をしろ。
それから教師を含む傍観者たち。
別に助けろなんて言いません。私はいじめられている友人を助けて自分が虐められたことがあります。
それがあるから一概に言えば傍観者も悪だとは思えません。
だけど、いじめに加担する奴らが正直一番憎いです。』
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
文字数の関係で次ページへ行きます。
長くなり申し訳ありません。
261人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
hirakko(プロフ) - 美留玖さん» ありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません。更新頑張りのでよろしくお願いいたします! (2018年3月5日 12時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)
美留玖 - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2018年2月23日 22時) (レス) id: 2cb8ac12c6 (このIDを非表示/違反報告)
hirakko(プロフ) - まにょさん» コメントありがとうございます!なるべく早く更新できるようがんばります! (2018年1月26日 2時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)
まにょ - 続きが気になって仕方がありません!!頑張ってください!! (2018年1月25日 18時) (レス) id: 8ffd7450f6 (このIDを非表示/違反報告)
hirakko(プロフ) - maichiさん» コメントありがとうございます!できるだけ早く更新できるようにがんばります!よろしくお願いします! (2018年1月19日 8時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:hirakko | 作成日時:2017年12月13日 23時