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それから数日経ったけど、嫌がらせを受けているのはどうやら私だけみたい。



良かった。



でも、最近シルク達と会うたびに申し訳なさそうな顔をされるようになった。



ほら、今だって。
せっかくのお昼ご飯なのに美味しくなさそうに見える。



みんな私が何かされる度に「ごめん」と呟かれる。



その度に胸が締め付けられる。

謝らないで欲しい。

ただみんな側にいてくれるだけで良い。





ただそれだけ。






あの時も。






ただみんなと仲良くしたかっただけだった。




なのに、なんで??



私なんかしたかな。




『はぁっはぁっはぁっ』



マ「セヤナ??おい!大丈夫か!?」



苦しい苦しい苦しい


モ「過呼吸だよ。何でも良いから袋を口にあてて!」


みんなの声が遠くてなっていく。


ごめんって謝りたい。
でも、口は動いても声は出なかった。









目が覚めた時には白い天井が見えた。


『・・・?何があったんだっけ??』



マ「倒れたんだよ。過呼吸で。」



横を見るとマサイが眠そうに目をこすっていた。



マ「何にせよ、よかった。このまま意識が戻らなかったら病院連れてかれるとこだった。・・・で??」


『・・・で??』



マ「何で急に過呼吸になったんだ?」



『・・・・何もない・・・。』


マ「そんなわけないだろ。」




『・・・昔のことを思い出した。』


マ「いじめられてた時のこと?」



『・・うん。』



マ「お前の昔のことは正直分からん。実際に見ていたわけじゃないし。だけど、確実に昔と違うことがあるだろう?」



『なに?』



マ「俺ら7人がいる。」



マサイは私の両肩に手を置き、大きい目をこちらへまっすぐ向けてきた。


『・・・うん。分かってるよ・・。』


ビシッ


『いたっ!』


唐突にマサイがデコピンをしてきた。


マ「お前はまだ分かってない。もっとよく考えろ。」



そう言って、マサイは授業だからと出て行った。



・・・保健室の先生ずっとおらんやん・・・




私はそのまま眠ることも出来ず、かといって教室に行く気分にもなれないままベッドでゴロゴロしていた。





「遥ちゃ〜ん??」



ベッドを仕切っているカーテンの向こうから私を呼ぶ声が聞こえた。

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作品ジャンル:恋愛
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hirakko(プロフ) - 美留玖さん» ありがとうございます。更新遅くなって申し訳ありません。更新頑張りのでよろしくお願いいたします! (2018年3月5日 12時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)
美留玖 - 続きが気になります!更新頑張って下さい! (2018年2月23日 22時) (レス) id: 2cb8ac12c6 (このIDを非表示/違反報告)
hirakko(プロフ) - まにょさん» コメントありがとうございます!なるべく早く更新できるようがんばります! (2018年1月26日 2時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)
まにょ - 続きが気になって仕方がありません!!頑張ってください!! (2018年1月25日 18時) (レス) id: 8ffd7450f6 (このIDを非表示/違反報告)
hirakko(プロフ) - maichiさん» コメントありがとうございます!できるだけ早く更新できるようにがんばります!よろしくお願いします! (2018年1月19日 8時) (レス) id: bf9153f77e (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:hirakko | 作成日時:2017年12月13日 23時

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