髪を結って ページ4
ぶっちゃけいうね。
キヨがゲームで苦戦してる姿はかなり、いや、だいぶ可愛いと思うんだ。
だから、キヨに苦戦していただきたい。
というわけで、あいつが不慣れそうな感じのことを頼んでみようと思います。
ーーーーーーー
「キ〜ヨ〜」
「んだよ」
「あのさ、私の髪の毛、結ってくれない?」
「俺が?」
「あんた以外に誰がいんの」
「まぁいいけど」
そう言って立ち上がったキヨは、私が渡したゴムとくしを受け取り、私の後ろに座る。
「痛くねーか?」
「うん」
髪を結いながら、気遣ってくれるキヨ。
まって、惚れ直しそう。
しかも鼻歌なんか歌っちゃって、可愛いかよ。
「お前俺と同じシャンプー使ってるよな?」
話しかけてくるキヨ。
「うん。当たり前じゃん。それがどーかしたの?」
「ん?いや、いい匂いすんなーって思って」
そう言いながら、髪の毛に鼻を近づけ、すんすんしてくる。
「何?顔真っ赤じゃん?照れてんの? ww」
「うるさい///」
ーーーーーーー
「おぉー!」
「なかなかうまくね?」
「うまいうまい!!!」
合わせ鏡にして後ろ髪を見てるんだけど、キヨが結ってくれた髪の毛はとても綺麗だ。
「器用だね〜」
「まぁな〜」
………………あ、あれ?当初の目的とはだいぶ逸れちゃったけど、まぁいっか♪
キヨの新しい一面を発見できた。
今度からキヨにやってもらおう!
「嫌だわ」
キヨ氏、冷てぇ。
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作者名:狐村アスカ | 作成日時:2019年5月22日 23時