０４鈍色の嘘を、想いに重ねる。 ページ4
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中学生になった俺たちは、同じ中学に進学した。
当たり前のように大人になっていく俺たちは。
あの頃の無邪気なままでは、いられなかった。
「ねぇ‥‥二口くん。星川さんて、二口くんの何なの？」
最初のきっかけは、クラスの女子のこの一言だった。
俺たちは昔から、家に帰るときは二人一緒で。
それが可笑しいだなんて思いもしてなかった。
だから、そいつの言葉に含まれた【嫉妬】に気づいたとき。
俺は、とてつもなく怖くなった。
俺の、俺のせいであいつが傷つく。
こんな奴らの醜い感情で、あいつが穢される。
‥‥そんなの、耐え切れなかった。
相変わらず、俺のすべてはお前で出来てたから。
お前を失うなんて、できなかった。
「‥‥ただの幼なじみだよ。腐れ縁だな」
だから、予防線を張った。
本当の想いに、幾重にも嘘を重ねて。
あいつを、守れるように。
あいつを、傷つけないように。
‥‥傷つくのは、俺ひとりで十分だろ？
「それ以上もそれ以下もねぇけど‥‥それがどうした？」
「‥‥ううん！何でもないよぉ！」
そう言って走っていく女を、冷めた目で見送った。
窓の外を見上げると、空は。青空を消すように。
まるで、俺の心を染めるかのように。
鈍色に染まり始めていた。
【君は何も知らないでいい】
【僕の嘘で、守り抜いてみせるから】
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ホノ☆(プロフ) - みぃちゃん，ｍさん» ありがとうございます！！そう言っていただけてすごく嬉しいです！！ (2017年7月31日 21時) (
レス) id: b619beff59 (このIDを非表示/違反報告)
みぃちゃん,ｍ - にろにー、本当にカッコイイです！完結おめでとうございます！ (2017年7月31日 21時) (レス) id: 04aa308079 (このIDを非表示/違反報告)
ホノ☆(プロフ) - 志織さん» ありがとうございます！！こちらこそ、この作品を読んでいただき本当にありがとうございました！！ (2017年7月30日 1時) (レス) id: b619beff59 (このIDを非表示/違反報告)
志織(プロフ) - 凄く素敵な表現で、かっこいい二口堅治をありがとうございます…。執筆お疲れ様でした！ (2017年7月30日 0時) (レス) id: f90efcc153 (このIDを非表示/違反報告)
ホノ☆(プロフ) - すずめ@あまてらさん» ありがとう！！精一杯頑張るよ！！ (2017年7月28日 18時) (レス) id: b619beff59 (このIDを非表示/違反報告)
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