あのとき、君が笑った。1 ページ13
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あのとき、ひとりぼっちだった俺に。
笑って手を差し出した少女は。
あの無邪気な笑顔で俺の名を呼んだから。
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俺が、あの街に引っ越してきたのは、小学一年生のとき。
大好きだった先生と離れて、誰を頼ればいいのかも分からない中。
俺が出会ったのは、あいつだった。
『えーと、ふるやれいくん?
私の名前は一ノ瀬Aだよ。私たちと一緒に遊ぼっ!』
‥‥今思えば、俺はなんてバカだったんだろうと思う。
会いたい人と会えない苛立ちを抱えていた俺は。
「嫌だ」
この一言でバッサリと切り捨てたのだ。
だが、それで諦めるような奴じゃなかった。
一瞬、キョトンとして。
その後、ふくれっ面しながら。
『‥‥絶対、友達になってやる』
「‥‥絶対絶対ならない」
『絶対絶対絶対なるの!!』
「絶対絶対絶対絶対ならない!!」
‥‥本当に、バカだった。
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「なぁ、なんでお前俺とは普通に話すのにあいつとは話さないんだ?」
俺にそう言ったのは、Aの幼なじみとしていつもあいつの隣にいた、緋色光だった。
こいつは、あいつに紹介された奴だった。
初めは警戒していたが、気さくに話しかけてくるもんだから毒気を抜かれたのを今でも覚えている。
「‥‥なんで、だろうな」
「分かんないのか?」
「‥‥あぁ。俺、あいつとだけは友達になりたくないんだよ」
‥‥なぜか、友達になりたいというあいつの願いが嫌で嫌で堪らなかった。
そんな俺を見て、光は呟いた。
「‥‥俺たち、似てるのかもな」
「‥‥?なんか言ったか?」
「いーや。なんでも」
その顔が、少しだけ悲しげだったなんて、俺は知らなかった。
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ユナ@前垢消えた(プロフ) - 続きが気になります!!更新楽しみです (6月5日 19時) (レス) id: 0e552ce067 (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!更新停止状態のままですが更新はされるのでしょうか? (2020年5月17日 16時) (レス) id: 48370e286a (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - とても面白いです!!最高です続き楽しみにしています。すごく大好きです (2020年5月13日 13時) (レス) id: 17d09f1ed9 (このIDを非表示/違反報告)
レズア - 凄く面白くて一気読みしました!更新停止中ですが、続き、楽しみに待ってます! (2020年3月23日 10時) (レス) id: 992ebf245b (このIDを非表示/違反報告)
さとう。(プロフ) - また読んでしまった……相変わらず泣かされました、占ツクの中で一番好きな小説です、本当に大好きです…ありがとうございました。 (2019年4月30日 21時) (レス) id: 15c53c1034 (このIDを非表示/違反報告)
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