死んだと思ったら若返ってた上、３年後に来ちゃってた件について。２【名探偵コナン】

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『証人保護プログラムの件、お断りします』

「‥‥訳を聞いてもいいかしら」









あの後、事件は無事に解決した。

哀は、その直後すぐに断りを入れたらしい。

私はその数日後に、ジョディ・スターリングの病室を訪れていた。









『私にとって、ベルモット‥‥彼女は大切な人だからです』

「‥‥あの女は犯罪者よ？それでも？」

『ベルモットは、私に【サヨナラ】と言いました』









あのときは、ただ単純に別れを告げられたのだと思った。

住む世界が違うのよ、と突き放されたような気がしていた。





‥‥でも、きっと違うのだ。









『ベルモットは、私のために身を引いた。

私が、これ以上傷つかないように。普通の人間になるために。




‥‥彼女は、私を愛してくれた。

私も、彼女を愛していた。

友人として、姉として＿＿ひとりの、人間として』









だから、私はもう迷わない。

二度と、この気持ちを忘れない。









『最低だって思われてもいい。

犯罪者の味方だと罵られてもいい。






それでも、私は。

大好きな人の、味方でありたいの』









ジョディ・スターリングは、少し困ったような顔で私を見た。









「‥‥困ったわね」

『‥‥すみません』

「そうじゃないわ。

‥‥気持ちが分かっちゃうから困ってるのよ」

『！』









彼女は、悪戯っぽく微笑んだ。









「本当は反対するべきよ。現に、あの女は私の父の仇でもあるから。

でも、ここで無理矢理貴女から情報を奪ったら、それこそあの女と同じだもの。

身勝手な他人の判断で、大切なものを奪われる権利は誰にもないわ」









上にはうまく言っておくから。

そう言った彼女。私は、唇を噛み締めると、深く頭を下げた。

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