死んだと思ったら若返ってた上、３年後に来ちゃってた件について。２【名探偵コナン】

８７【降谷side】 ページ42

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『零』









俺の初恋だった。

俺がこの世で一番守りたい人だった。






小さい頃に初めて出会って。

無邪気な笑顔で手を差し伸べられたあの日から。






お前が俺の世界のすべてだったんだ。









『零！早くしないと光と先に帰っちゃうよ！？』





『零ぃ！！陣平と研二が私のアイスとった！！』





『零、疲れてんなら仮眠して来なって』






『バーボン、頼りにしてるよっ！』









全部、全部覚えてるんだ。

お前が俺に残した言葉も、記憶も。






あのときどんな顔で笑ってたか。

どんな言葉で話していたか。







忘れたことなんて一度もなかった。









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爆発したビル、光に抑えられながら、俺は、狂ったようにその名を呼び続けていた。

‥‥この世界は残酷だ。いつだって簡単に命を奪っていく。







でも、なんであいつだった？

どうしてあいつが死ななきゃいけなかった？









「A‥‥いくな、Aっ‥‥！！」









頼むから、俺を、置いて逝かないでくれ。









【残酷なまでに育った愛情は今も】

【呪いのように俺の心を蝕む】





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