不思議猫は気ままに謳う【名探偵コナン】

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「と、いうわけで俺も今んとこはお手上げ状態ってわけだ」

『ふむ‥‥なぁ少年。









君はいつからバカになったんだい？』

「は！？」









Aはニヤリと笑った。









『探偵が事件があったら現場ですること。

＿＿＿＿なんだか知らぬわけでもあるまい』

「‥‥探偵が事件現場ですること」









「『事件現場の捜索』」









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「ここが、事件現場‥‥」

『ふむ‥‥調べたところ、赤川氏は大学教授で、植物学を教えていたらしい。

だからこんなに緑豊かな庭なのだろう』









次の日、祝日を利用して二人は事件現場を訪れていた。

とっくに空き家となってはいたが、意外と綺麗なままである。









『なんでも、ここの夫婦の一人娘が土地管理をしているらしい。

鍵は隣の家に預けてあるそうだ。借りてきた』

「サンキュー。仕事がやけに早えな」









一人娘がいた、というのは初耳だったが、よく聞けばネットで検索すれば出てきたらしい。









『む！見ろ見ろ少年！！きれーだなぁ！！

こんな美しい花、初めて見たぞ！！』

「その一人娘とやらがたまに来て手入れしてんだろ。

つーか、おめーも花なんか興味あったんだな」

『あるとも！

昔は暇さえあれば図鑑を眺めていてね！！





‥‥今は、こいつが一番私にお似合いなのかもしれないな』









そう言ってAが摘み上げたのは、【クローバー】。

幸運の象徴ともいわれるそれに、コナンは呆れたように笑った。









「いつでも自分は幸せだ、ってか？」









彼女は、何も言わず笑った。

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