泣き虫ヒロイン【青葉城西】

泣き虫 １２ ページ13

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Aちゃんは、私を庇うようにして立つ。




『どういうつもりですか！？百合ちゃん１人を寄ってたかって！』

「ち、違うの広瀬さん！！」

「そうよ！！そいつ、広瀬さんを騙してるのよ！？」







やだ、言わないで。







「そうやっていい子ぶって、弱いふりして」







知られたくないの。







「そいつの本性は、人を騙してまで側にいようとする最低女なのよ！？」







まだ側にいたいのに＿＿＿＿！！






Aちゃんは、それを聞くと、ふるふると肩を震わせた。

怒ってるのかな。悲しんでるのかな。

どちらにしろ、きっと私は嫌われ＿＿＿＿＿＿＿。









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『‥‥‥そんなの、前から分かってるもん』




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‥‥‥‥‥‥え？

私からじゃ、Aちゃんの表情はわからなかった。

でも、震える声で、必死に女子たちに言い返す。




『百合ちゃんが、私に何か隠してることぐらい、前から分かってた！

でも、言い出せなかったの。

言ったら、もう、百合ちゃんといられないような気がして、言えなかったの！』




＿＿＿＿あぁ、Aちゃんも一緒だったんだ。

Aちゃんも、私と同じこと考えてたんだ。






『百合ちゃんが私を騙してたっていい！！

百合ちゃんが私のこと何と思ってても、

百合ちゃんは私の！！友達だもん！！』






＿＿＿＿＿＿ありがとう、Aちゃん。

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