悲劇 ４９ ページ13
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『先輩は、永田先輩の味方なんですね。
どうしてですか？』
「どうして、って‥‥‥。泣いてた、から」
『私だって、泣きたいです』
でも、と藤井さんは言った。
『泣いたら、迷惑じゃないですか』
「！！」
『あらぬ疑いをかけられた？
心にもないことを言われた？
それが何ですか？
傷ついたって、泣いたら
苦しいよって、縋ったら
誰かの邪魔しちゃうじゃないですか』
それでも、藤井さんは続ける。
『私なんかに構って、練習の邪魔しちゃうのなら、
疑われて傷ついた方がよっぽどマシです』
私は、何も言えなかった。
藤井さんの言うことは、紛れもなく正しかったから。
‥‥‥あれ？じゃあ、何で。
「美優ちゃんは、藤井さんが仕事してないなんて言ったの？」
『‥‥‥今、私が何言っても、嘘に聞こえると思うので言いません。‥‥‥じゃあ、行きますね』
藤井さんは、そう言うと立ち上がり、補充したばかりのボトルを持ち上げる。
＿＿＿＿＿＿そのときだった。
『っい！』
「！？」
藤井さんが、突然掌を抑えて屈み込んだ。
尋常じゃなく苦しそうな顔をしている。
「どうしたの‥‥‥っ！？」
藤井さんの手を取ると、それは
「これ、どうしたの？」
『‥‥‥‥‥』
酷い、傷だった。
あかぎれが
切り傷が
彼女の手を覆い尽くしていた。
治りかけているところもある。でも、それを上回っての有様だった。
『‥‥‥先輩も、わかるでしょう？
ひとりで仕事したら、そんな風になることぐらい。
永田先輩の手、見ました？
女の子らしくて、綺麗だったでしょう？』
そして、思い出した。
やっと、気づくことができた。
ボロボロになった手
白くて綺麗な手
どっちが努力した手？
どっちが信じるべき手？
そんなの、とっくにわかってたことじゃない。
「私は＿＿＿＿＿＿」
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おしるこぉ - ばんたんさん» スガさん……そんなスガさんも好きよ((← (2019年1月21日 17時) (
レス) id: 4bcefc2029 (このIDを非表示/違反報告)
ホノ☆(プロフ) - ばんたんさん» あ、了解です！！ご指摘ありがとうございます！！ (2017年1月29日 18時) (レス) id: 935d343506 (このIDを非表示/違反報告)
ばんたん - 永田さんの名前の同じ名前の人もいますよね。えーと、アレなんていうけ。名前変えられるようにした方がいいですよ。名前一緒だと嫌な人もいます、 (2017年1月29日 18時) (レス) id: 051a95c844 (このIDを非表示/違反報告)
あっぷるぱい猫系女子(プロフ) - スガさんの夢主味方展開は永田に話し掛けて味方になった時点で察していました。だって悪女主の小説ってそういうものですしおすし← (2017年1月15日 15時) (レス) id: 9ff541469f (このIDを非表示/違反報告)
ともね(プロフ) - やっぱスガさんは味方だよなぁ!!!!永田ざまぁwww← 面白いです！頑張ってください!!!! (2017年1月15日 15時) (レス) id: e1be4093bf (このIDを非表示/違反報告)
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