59話 ページ10
静かになった海賊達を後に、Aはまたレイリーの方へ向かう
戦闘の音が遠くから響く距離まで来たが、また複数人の気配が逃げ出していくのを感じた
逃さないっ
Aはその気配の元へ向かうと、感づかれたのか、すぐ横をナイフが飛んでいった
貴「っ！」
「誰だ！！」
警戒態勢に入られた相手に奇襲は難しい、Aも気を緩めず茂みを掻き分けた
「…海兵だと？……いや、女1人のようだなぁ」
ケラケラと笑われ、そしてジリジリと距離を詰められる
「おいおい、女が1人で何をしてるんだぁ？」
「バーカ、俺たちを捕まえに来たんだろーよ…へへ、まぁあっちは1人で突っかかってくる大馬鹿だけどなぁ！」
貴「もちろんです、どんな状況でも海賊が目の前にいるならば」
馬鹿にされるのは慣れている、弱い物扱いされるのも慣れている
たが相手が海賊なら、背を向ける理由はない
貴「1人残らず逃しません」
「上等だぁ…お前ら！こいつをぶっ殺しちまえ！！」
その男の声に、次々とAの元へ海賊達は飛びかかる
Aは冷静に避けれる攻撃は避け、相手の手元をいなしていく
隙を突いて関節や頭部を狙い、1人、また1人と動けなくさせ、戦闘不能にさせる
「ど、どーなってる！？」
「すばしっこい奴め、一旦退けお前ら！」
だが相手も経験がある、1人の言葉で冷静にAの間合いから全員が退いた
連携がキツい…隙が突けてもトドメを決めさせてはくれないか…持久戦になるとこちらの体力が保たないっ
「おいお前らァ、こんなところで何したんだぁ」
重い地響きが、海賊達の後ろから聞こえた
「たかが海兵になに時間かけてやがるんだ、そこをどけお前らぁ」
木の間から覗かせたのは、３メートル以上ある大男だった
「ただの海兵じゃあ俺にぁ敵わねぇぜ？…俺はイワイワの魔の能力者だからなぁ！」
貴「っ！能力者！？」
ただでさえ人数を相手している上に、更に場は過酷になる
どうしたものかと頭を回すが、巨体の男は問答無用で飛び掛かってきた
「避けてみなぁ！！」
バキバキと体を岩に変えていき、拳を払い上げた
貴「グッ！！」
すぐに腕でガードに入ったが、強過ぎる威力に体が宙に舞った
まずいっ、この高さじゃ確実に死ぬっ！！
飛ばされて落ちる時間は一瞬だというのに、心臓がうるさく鳴り響くだけで体が動かない
貴「いやだっ、ここで死ぬ訳にはっ」
レ「丁度いい、見つけやすかった」
ばさりと、慣れた気配に包まれた
レ「遅くなってすまない」
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アンコ(プロフ) - おもろすぎるだろ (5月1日 0時) (
レス) @page12 id: c83f1d8e6a (このIDを非表示/違反報告)
るるぶ - もぅ更新しない感じですか？いつでもいいので更新楽しみにしています！続きがすごく気になります (3月26日 20時) (レス) @page12 id: 93f171a8d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンリ - めちゃくちゃ面白いです😆レイリーさんカッコいいです！ 更新楽しみにしてます🎵 (10月22日 9時) (レス) @page12 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - いつでもいいので更新待ってます！この作品が好きです！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
みんちょこ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2022年12月24日 8時) (レス) @page12 id: 287db42d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぐっち | 作成日時：2022年6月22日 14時
