56話 ページ7
その日以降、レイリーの訓練は厳しさを増した
覇気を習得したいと言う私の意思に、真剣になって付き合ってくれている
海軍で私の同期には私より強い人が沢山いる
それはいくら勉強したって縮まることの無い差だ
でもそれだけで諦めていられる暇なんてない、私は弱いのだから
誰よりも、努力しなければならない
強いものだけが生き残るこの海に、海軍として土俵に上がったのは自分だ
両親や、生まれ育った島を守りたい
そして何より、彼の隣に立ちたいと思った
だから私は今ここで、強くなる
レ「遅い、もっと集中しなさいっ」
貴「はい！！」
頭に映るビジョンはかなりクリアになってきた
レイリーの目に見えない攻撃も、ビジョン越しに見極められるようになり、何度も攻撃を喰らう内に自然と体の使い方が身についてきた
以前なら出来ない動きだって、今の私なら使いこなすことができる
レ「今だ！纏え！！」
貴「フッ！！！」
意識を腕に集中させる
コツは見えない鎧を纏うように、体を固く、皮膚を固くする
構えた腕に、熱がこもるような感覚がした
レイリーの手に、足の先から指先にかけて力を入れて、全力の拳を打ち込んだ
ドンッ！！
重い鉄のぶつかり合うような鈍い音が響いたと思うと、自分の体は遥か後方の木まで転がっていた
貴「いぃ……か、固すぎる」
レ「フフ、今のはなかなか良かったぞ？」
貴「武装色…意識すると見聞色の方が劣って、周りがわからなくなりますね」
幸い受け身が取れるようになったが、やはりこの人の強さには敵わない
これでもまだ手加減されているのだと思うと身の毛がよだつ
レ「君に教えられる時間が無いからね、こればかりは無茶が必要になってくるさ」
痺れるような痛みを我慢しながらも、自分の拳を手で確認する
もしこれを身につけることができれば、かなりの武器になる
能力者と渡り合う上で必要不可欠と言ってもいい
どうにか早く習得できる方法でもあれば
レ「A」
貴「…っ、はい！」
レ「集中が途切れている…言っただろう、こればかりは無茶だ…段階を飛ばして習得できるほど優しいものじゃ無い」
貴「……はい」
焦ってはいけない、わかっていても焦ってしまう
もう日が残っていない、こんな中途半端に終わらせてしまいたく無い
レ「さぁ来なさい、まだ休ませるつもりはないぞ？」
貴「…もちろんです、必ず使いこなして見せます！」
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アンコ(プロフ) - おもろすぎるだろ (6時間前) (
レス) @page12 id: c83f1d8e6a (このIDを非表示/違反報告)
るるぶ - もぅ更新しない感じですか？いつでもいいので更新楽しみにしています！続きがすごく気になります (3月26日 20時) (レス) @page12 id: 93f171a8d6 (このIDを非表示/違反報告)
リンリ - めちゃくちゃ面白いです😆レイリーさんカッコいいです！ 更新楽しみにしてます🎵 (10月22日 9時) (レス) @page12 id: 97f09e59d6 (このIDを非表示/違反報告)
さくらこ(プロフ) - いつでもいいので更新待ってます！この作品が好きです！ (2023年3月31日 1時) (レス) id: cae0d8d8c8 (このIDを非表示/違反報告)
みんちょこ(プロフ) - めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！！！ (2022年12月24日 8時) (レス) @page12 id: 287db42d35 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きぐっち | 作成日時：2022年6月22日 14時
