【最終兵器俺達】涙色の空の下で君と出逢った僕は。【ヒラ】 (ページ3)

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▽第三話▲ ページ3

ある日の昼休み。

俺と、キヨとこーすけとユキとフジの5人で屋上でお昼を食べようとしてたときのこと。

「フジおっせぇな」

「キヨはご飯食べたくて仕方ないんだ笑」

「腹へったもん」

「俺もー…ヒラーフジ呼んできて」

「やだめんどくさい」

「こっrrrrrrrrrrらめんどくさがらず行ってこいよ食う時間なくなる」

「こーすけ行けば良きなのでは…」

「やだよめんどくさい」

「こっrrrrrrrrrrら笑」

ユキとこーすけの会話に笑い声が響く。

その時突然ﾊﾞﾝｯと屋上のドアが開いた。

「「「「フジおっそい!!」」」」

「ごめんっ!!!」

ﾊﾟﾝｯと手を合わせて謝るフジの後ろに…

「あれっ!?Aちゃんっ!?」

『…ああっ!!!いたぁ!!!ユキちゃん!!!』

胸のあたりまで伸びた綺麗な髪が風になびく。

「あれが、涼宮さん??」

こーすけのことばにキヨは頷いた。

「綺麗だよなーっ!!!」

「ちょっと!?」

「お前は可愛いだろ??」

「ばかやろう…」

隣のリア充はほおっておいて平気だろうな。

それにしても、綺麗。

確かに可愛い顔立ちをしているとは思うが、雰囲気が綺麗…って言って伝わるんかな…

フジの彼女だってことは重々承知してたけど、それでも惹かれてしまったんだ。

「ごめん!!私Aと食べるから、下行くね!!」

彼女はきっと、俺には気づいてない。

でもきっと、そっちの方が好都合。

「えー…じゃあ、帰りな」

「ごめんね。じゃあ、また!!」

もし話してしまったなら、きっと止められない。

彼女の中で、俺の存在が認識されないうちは、フジを傷つけなくて済む。

『じゃあ、優くんも』

「うん、帰りに」

もう二度と、あんな思いはさせたくないから。