【最終兵器俺達】涙色の空の下で君と出逢った僕は。【ヒラ】 (ページ16)

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▼第十六話△ ページ16

自分の部屋に戻り、ﾊﾞﾌｯとベットにダイブする。

「はぁ。」

ついてはいけないとはわかってるけど、自然とため息が出てしまう。

今日1日濃すぎじゃね。

「風呂行ってこよ…」

皮肉なことに明日も学校はある。

大切で、かけがえのない幼馴染にですら会いたくない。

まぁ、今限定だろうけど。

シャワーを浴びながら1人で考える。

もしかしたら、フジは気づかないあいだにAちゃんのこと好きになっていたんじゃないか。

そしたら、気づかせてあげるのが最善策だろうし。

最悪、俺が報われないとしても、Aちゃんが幸せなのだとしたら。

「…客観的には最善策だろう…けど、俺にとっては最凶策なんだよなぁ…」

ｷｭｯとコックを閉めて、排水口へと流れていく泡を見る。

…気持ちは…簡単に流れてはくれない、か。

もう今日は寝てしまおう。

そう思いシャワーからあがり、自室に戻ると、ケータイに通知が来ていることに気づく。

「Line…ユキと…Aちゃんからだ…」

とりあえずユキの方が内容的にはどうでもよさげなので未読無視。

A【カズトくん、起きてる???】21:45

21:45…今が22時頃だから…まぁ、15分で寝るってことはない…だろう。

ちなみにいうと、俺はこの時間は基本ゲームの時間。

22:02【起きてるよ。どうしたの???】

案外すぐに既読がついて返信が返ってくる。

A【…なんか、寝れなくて】22:03

22:03【え、Aちゃんこの時間寝てるの???】

A【寝てるよ…眠いし。カズトくんは起きてるの?】22:03

22:04【起きてるよ】

A【えっ。何してるの???】22:04

22:04【基本ゲームかな。でもこの時間は基本みんなでフジの家にいるかも】

送ったとたんに、後悔した。

今彼女にとってフジの名前は最大のタブーだろうから。

A【へぇ、フジくんの家に…それって、カズトくんだけ???】22:06

22:06【あー、うん。俺だけ】

A【そうなんだ。みんなゲーム好きなんだね】22:06

22:07【ユキとキヨはすごいうまいよ】

…あ、やらかした(2回目)

なかなかつかない既読。

寝てしまったのだろうか。それとも、俺に嫌気か指してしまったのだろうか。

前者であることを願いながら、ユキからの
Lineを開いた。