▽ ページ49
「ほんまおかしいわ、あんな綺麗に敵の頭吹っ飛ばしてたシャオさんがぁ」
「あ〜〜〜〜〜〜〜〜黙れ黙れ」
首筋を舌でなぞると獣に睨まれた鼠のようにシャオさんの身体が爪先から頭のてっぺんまでぶるりと震えた。一層冷たくなった空気がなぞった場所を掠める。ざらついた甘い感覚に舌先が痺れて、ぞくりと劣情が握られた。
そんな俺なんて見えていないのか、やめろ、と掴まれた手首に力なんて入っていない。形だけの嫌がりであって本当は欲しくて欲しくて仕方ないのを知ってしまっている。現に、彼の瞳は玩具を目の前にした子供のように期待に満ちた光を孕んでいる事を隠せていない。
強くて可憐で純粋な、何とも形容しがたい俺の天使。それと比べて汚れまくった悪魔じみた俺が見せた悪夢で彼が魘されたとしても、彼は無知故の愚かさで俺の手をとって、俺を喜ばせてしまうのだろう。
大丈夫、ちゃんと俺が貴方を守りますから。多分。
「ショッピ君やなかったら大人しくしてへんもん」
「何すかその『もん』って」
「うるせー」
「はいはい極めて通常のボリュームですよ」
さらりと頭を撫でてやると、シャオさんはぴこん、と頭の上に電球を一瞬浮かべてから天真爛漫という言葉がよくお似合いの屈託の無い笑顔で得意気に鼻を鳴らしてみせた。
「まぁもしショッピ君がまた瀕死になったら俺が颯爽と助けたるから少しは崇めろキャラ泥棒」
「瀕死にならないと助けてくれないんすか？何処かのなんとかモンスターだと瀕死は行動不能と一緒ですよ」
「なら重傷で譲歩な、俺優しいから」
「シャオさん髪が一本抜けました」
「お前それで重傷とか言ったらぶっ殺すからな」
「なら優しいシャオさんは俺が今気分だって言ったら譲歩して言う事聞いてくれるって事ですよね？」
「事実を曲げるな死ね！！！！！！！！！！」
「検討しときまーす、それでは早速」
ボディーブローが痛かった。
────────。
自分でも何書いてんのかわかんなかったから相当救えないことになってそうだなぁなんて小並感です。
猫缶。様リクエストsyp×shaで〜〜すいえ〜〜〜〜い。有難うございます。
最初はもう少し甘くする筈だったんですけど無性に外向きはスパダリタチ属性shaがsypの前だけネコになる描写が書きたくなったんですよそしたら悲惨な結果になりましたよHAHAHA。こんなのツクに垂れ流して良いのかね(死んだ目)
はい、多分次は別の作品ですね。
その時はまた御贔屓に。
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陰キャがいるから陽キャがいるのだ！！ - ああああのっ…！良かったらsyo×syp書いてくださいませんかかかかかっ…！！？？ (2020年9月7日 19時) (
レス) id: ff8bfdcc9b (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - ｼｬｵﾁｬﾝ多い―すこ( *´艸｀) (2020年5月24日 12時) (レス) id: 7cccfd6a08 (このIDを非表示/違反報告)
シトラス - 最初タイトル見て甘々な感じのお話なのかな、と思ったらpiのコールサインがポべートールでタイトルの意味に漸く気が付いて鳥肌が立ちました。瓶入りさんの伏線と知識量がえげつなくてもう本当に好きです、これからも応援してます。 (2020年5月10日 20時) (レス) id: 20245e566b (このIDを非表示/違反報告)
猫缶。(プロフ) - 綺月ナズナさん» ちょっと私の心臓潰れてません？潰れてたわ(事後報告)無理じゃね？？外側スパダリ特定の相手にはデレるshaさんすこすぎてもともと無い語彙が完全に消滅しましたありがとうこざいます。sypさんって絶対体力オバケだよね(何がとは言わない)ありがとうございましたしゅき。 (2020年5月10日 18時) (レス) id: efdd73f72f (このIDを非表示/違反報告)
綺月ナズナ(プロフ) - 猫缶。さん» あｯｯｯｯ存じ上げております私の妄想がお世話になっておりますｯｯｯｯ、そんな風に評価して頂けた事が無いので凄い嬉しいですありがとうございます！ syp×sha了解です、これからもどうぞ御贔屓に。 (2020年4月17日 17時) (レス) id: dc9fff9865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瓶入りレモネード | 作成日時：2020年2月15日 9時
