▽ ページ35
「ロボロさんが貴方の事を好きなのか嫌いなのかはまだ判別が付きません。しかし、あくまで私個人の見解としてはロボロさんが貴方の事をいつも通り好いている方に票を入れます」
「ほんまに？ロボロは俺の事嫌いになっとらんの？」
「彼の口から語られる言葉の純度は高いですが、話題に上がっている『マシュマロを貰った』、という事実が暗示的だというのはある種のギミックのようなものですし、解釈違いも勿論起こりうる。それは隠喩を使う者が必ず飲まなければならない唾だ。ロボロさんがそのリスクを取ってまで、嫌いだと伝えようとするとはあまり考えにくいです」
「よく分からんわ、もうちょい簡単に」
「要は彼の口からしかゾムさんの事が好きなのか嫌いなのかは語られない、という事ですよ。私がうだうだと喋っていても、現状はあまり変わりません」
「せやったら、俺はどうすればええの？」
「まあ他の人に意見を聞きに行くよりも、本人に直接聞いた方が良いでしょうね」
「うううう、わかった」
カウンターに置いた紅茶を飲み切って、ゾムさんがすっくと立ち上がった。カップとソーサーの片付けは後に回す事にして、図書館の入り口まで見送る。ちょっと頑張ってみる、と不安げに双眸を揺らして、ゾムさんはとてとてと放送室の方へと消えていった。
完全にゾムさんの姿が見えなくなったのを確認して、自分の為の紅茶を注ぐ。
「ティーカップが２つあるのは何でやろな？」
「そりゃあ気付きますよ、はいこっち来て下さい」
「ふ〜〜エミさん最高めう！」
トルコ帽とアシンメトリーに整えられたダークブラウンの髪。長い睫毛に縁取られた目は、きゅっと三日月型に歪められている。機能性よりもお洒落さを取ったような、それでいてシンプルな軍服。
我が国の総統の側近のひとりである外交官だ。
「いつから聞いてはったんですか？」
「ゾムが図書館に入ってきた辺りから」
「ばちばちに最初から聞いとったんですね」
「途中俺の名前出て来たから吃驚してもうたわ、まあゾムにホワイトデーの暗喩の事伝えたのも俺やけどさあ」
「どうすればええと思いますか？」
私の質問にオスマンさんは顎を指で撫でながら少し考える素振りを見せた。しかしそれも５秒ほどで終わる。早い。
「ちょーっとだけ根回しするめう♡」
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陰キャがいるから陽キャがいるのだ！！ - ああああのっ…！良かったらsyo×syp書いてくださいませんかかかかかっ…！！？？ (2020年9月7日 19時) (
レス) id: ff8bfdcc9b (このIDを非表示/違反報告)
鮭 - ｼｬｵﾁｬﾝ多い―すこ( *´艸｀) (2020年5月24日 12時) (レス) id: 7cccfd6a08 (このIDを非表示/違反報告)
シトラス - 最初タイトル見て甘々な感じのお話なのかな、と思ったらpiのコールサインがポべートールでタイトルの意味に漸く気が付いて鳥肌が立ちました。瓶入りさんの伏線と知識量がえげつなくてもう本当に好きです、これからも応援してます。 (2020年5月10日 20時) (レス) id: 20245e566b (このIDを非表示/違反報告)
猫缶。(プロフ) - 綺月ナズナさん» ちょっと私の心臓潰れてません？潰れてたわ(事後報告)無理じゃね？？外側スパダリ特定の相手にはデレるshaさんすこすぎてもともと無い語彙が完全に消滅しましたありがとうこざいます。sypさんって絶対体力オバケだよね(何がとは言わない)ありがとうございましたしゅき。 (2020年5月10日 18時) (レス) id: efdd73f72f (このIDを非表示/違反報告)
綺月ナズナ(プロフ) - 猫缶。さん» あｯｯｯｯ存じ上げております私の妄想がお世話になっておりますｯｯｯｯ、そんな風に評価して頂けた事が無いので凄い嬉しいですありがとうございます！ syp×sha了解です、これからもどうぞ御贔屓に。 (2020年4月17日 17時) (レス) id: dc9fff9865 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：瓶入りレモネード | 作成日時：2020年2月15日 9時
