心の中では言いたい放題だがたまに口に出る時があるので気をつけよう。 ページ4
Aは、現状を受け入れようと必死に掃除していた。
A「それで、なんで総悟さんずっといるんですか。あなたはあなたのお仕事があるでしょう。」
Aがずっと気になっていたことを尋ねる。
総悟「あー、めんどくせェからいいンでィ。…Aも、意気込むのはいいが、適当にやるンでいいンだz……ｱﾀﾞｯ…」
土方「仕事を、めんどくせェからいいだとぉー？俺の前でそんなこと言うなんざいい度胸じゃねえか…。」
総悟「ｹﾞｯ…クソ方…！」
土方「だーれーがークソ方だ、コノヤロー！おい、A！仕事初日からこんなヤツのとこでやってたらお前までサボり性が移っちまう。ちょっと来い！」
そう言って、掃除途中のAの手を引いて、土方自身の部屋へと連れて来た。
A「あ、あの、総悟さんの部屋まだ途中…」
土方「いんだよ、アイツの部屋なんて。それより、最近忙しくて全然整理出来てねんだよ。頼むわ。」
目つきの悪い土方に言われ、断ることも出来ず掃除を開始する。埃を被っている所から重点的にやっていると、
A「ま、マヨ命…？」
そう、そこには、『マヨ命』と書かれた掛け軸が飾ってあった。
え…意味わかんない。
さっきから心の中では、土方に対して失礼なことしか思っていないA。まぁいいかと思い、そのままなにも聞かずに最後まで掃除を終わらせたのだった。あとで自分が何を見せられることになるのかも知らないまま…。
。
A「お、終わりましたよ土方さん。」
土方に声をかける。が、書類に集中して届いていないようだ。再チャレンジ。
A「ひ、土方さん？お、終わりました。次の部屋行ってもいいですか？」
土方「……」
Aは耐えきれずに土方の顔を覗き込んだ。
A「土方さん！」
土方「うおぉッ！」
土方が驚いて後ろに倒れた。
A「ちょっ、ﾌﾌｯ…大丈夫ですか、土方さ…ｸｽｸｽ…」
さすがに笑いを堪えきれなかった。
土方「おい、A。笑ってんじゃねえ。わざとかおい。」
A「ﾌﾌｯ…え、違いますよ！声掛けても聞こえてないみたいだったから、それで…」
ﾄﾞｻｯ…
A「えっ…？」
気づくと視界が回転していたのだった。
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作者名：*kuro* | 作成日時：2019年6月9日 23時
