慣れてしまえば大丈夫というが、慣れるまでの道のりが全然大丈夫じゃない。 ページ15
「ハァ…」
ため息が出てしまう。
でも、それとは裏腹にこういうのも悪くないかなと思ってしまう自分がいる。不思議だ。
私は、その気持ちに抗うこともせず、もう1度総悟さんの隣に横になった。
そして、総悟さんは、そんな私に、何ももう言うことはなく、静かに私を抱き寄せそのまま眠ってしまった。
それじゃあ、私も…………。
。
この温もりを手放すことになりませんように。
もう、捨てられませんように。
そう、祈った。
初めて神様にお願い事をした。
初めて神様を信じよう、と。信じたいと思った。
こんな都合のいいお願いを…あなたは叶えてくれますか…?
昔、あなたの事を粗末に扱って信じようとしなかった私を…あなたは許してくれますか…?
。
私は、まだ慣れないけれど心地よい、2度目の温もりを感じながら、深い眠りの中へと、自身の願いと共に沈んでいった。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
。
それから数時間後___________。
Aと総悟が、土方に叩き起され怒られる羽目になったのは言うまでもない。
。
A「土方さん総悟さんの事止めてくれなかったくせに…」
土方「アァ?!」
A「イエ!何でもないデス!スミマセンデシタ」
総悟「プッククッ…」
A「総悟さんも、一緒なら大丈夫って言ったのに…」
ここでの生活も、まだまだ大変な事ばかりである。
久しぶりに会った人の名前ってなかなか出てこない…→←さあ訪れた平和な朝!……ん?へい…わ?
43人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:*kuro* | 作成日時:2019年6月9日 23時