lyric.９ ページ10
｢どうぞ、椅子におかけになってください。｣と言って、自室にバサッとブレザーをぶん投げる。
そのブレザーは見事に左馬刻にぼふっとぶつかり床に落ちた。
｢畳んどいてー｣と言ってAは部屋から出る。
数秒後、｢このやろっ…！！｣と声が聞こえたが無視。多分他の人達が止めてくれるだろう。
コーヒーを注いでお盆に載せると、依頼者の女性の前にゆっくり置いた。砂糖とミルクも1つずつ丁寧に置く。
当の依頼者は破れた窓ガラスを見ながら、｢大丈夫かな…｣と不安げになっていくのがわかる。
｢いやほんと申し訳ねぇ…｣と内心思いながら、苦味と甘みが程よく混じりあったコーヒーをそっと一口飲み、依頼者に話を聞いた。
｢それで…今回はどのようなご依頼で？｣
夏｢あ…えぇと…仕事の話なんですけど…。私ホストをやってまして…。｣
｢…ホスト…え、いや貴方 女性の方ですよね…？｣
夏｢あ…はい。私は女です。でも私が働いている所は所謂男装ホスト…？と言いますか…。みんな男装してるだけで女性なんですよ。｣
｢へぇ…そんなホストがあるんですね…。それで？｣
夏｢実はその店で迷惑な客がいまして…。女性の方なんですけど、とにかく金でモノを言わせるというかなんというか…。
…でももう店も限界なんです、付き合ってられなくて…。そこで店を代表して私が来ました。｣
｢成程ね…貴方の店に来させなければいいんですね？｣
夏｢はい…お願いします。｣
｢あ、貴方お名前は？｣
夏｢私は北条夏です。源氏名はナツキって言います。｣
｢………夏さん貴方ラッキーですよ。｣
夏｢え……？｣
｢だって…今 私には最強の味方がいますから。｣
ちらっと覗く自分の部屋。
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レイ - とても面白いかったです。頑張ってください。 (2018年6月15日 20時) (
レス) id: d336b49e8b (このIDを非表示/違反報告)
蒼綟(プロフ) - 初めまして！作品が好きで、いつも見ています！これからも頑張ってください！そして、もし意図的なものならすみません、8話？かな？12任という所は12人ですか…？意図的なものだったら、本当にすみません！ (2018年5月31日 22時) (レス) id: 9722960a7f (このIDを非表示/違反報告)
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