めんどくさいので嫌です。 (ページ7)

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柏木「第5話だよ、楽しんでね。」『これから君のこと爽やか君って呼ぶことにしたんだ。』柏木「えー……出来れば名前がいいな(苦笑)」『却下。』ページ7

西崎「ところで、こんなとこで何してたの？まさか告白じゃないよね？(ﾆｺﾆｺ」

え、こわ。なに圧かけてきてんの。

『いや、私もよくわかんないのね。河野先輩に聞いて。』

西崎「……河野さん。こんなとこで何してたんですか？」

ついに笑わなくなったよ。…こいつこわいんだけど。何なの。いつもの優男オーラどこに落っことしてきたの。

河野「んー？あ！すっかり用件忘れてた！」

忘れちゃうの。

『なんですか。』

まさか勧誘じゃないよな……

河野「臨時でいいからバレー部のマネやって！」

ゴンッ

河野「ﾋﾞｸｩｯ、ど、どーしたの？」

『いえ、お気になさらず。』

ついビックリして壁を殴ってしまった。

西崎「気になるよ…」

…………優男オーラがもどってる。

『で、マネの件。大変言いにくいんですが、めんどくさいので嫌です。』

西崎「言いにくいって言った割にはすらすらと言葉が出てきたな。」

『建前だからね。』

河野「建前なの！？」

…何回断ればいいの。

河野「お願いー！Aちゃんしか頼める子いないんだよー！」

西崎「……俺からもお願いできる？マネいないとやっぱ不便で。合宿中だけでもいいからさ。」

『えー。』

西崎「やってくれたら、干し梅5袋買ってあげる。……って河野さんが。」

河野「え！？俺そんなこと言ったっけ！？」

私が物に釣られるとでも思ってるのか。

『しょうがないですね。いいですよ。(ｸﾞｯ』

おっと、体が勝手に。

河野「え、(Aちゃんチョロい……？)て言うかAちゃん干し梅好きなの？渋いね！」

『そうですかねー。……ところで西崎はなんで知ってたの。』

西崎「風の噂でね。(ﾆｺﾆｺ」

なんだよ風の噂って。

…………こいつに関しては深く追及しないのが一番なんだった。知らぬが仏。

『ちなみに合宿っていつからですか。』

河野「えー、と今日が金曜日だからー…………ちょうど一週間後だ！三日間にわたってやるんだよー！」

来週の金曜日から日曜日までか。

『わかりました。じゃあそれまでに最低限仕事をできるようにしときますね。あくまで最低限の仕事、です。』

西崎「十分だよ。ありがとう。(ﾆｺｯ」

……なけなしの良心がちょっと痛むわ。

『じゃあ今日はこの辺で失礼します。』

早く寝たい。←

西崎「送ってこうか？」

『まだ明るいしだいじょぶ。じゃね。』

トコトコトコトコ

このあと家で了承したのを死ぬほど後悔した。