寂しいだけ ページ3
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『久しぶり、』
ジョンインは1週間ぶりだし、ジソンなんていつから会ってないか分からない。今までこんなに会わないことがあっただろうか。
お互いに少し固い表情が、久しぶりに会うぎこちなさを加速させる。
HN「…フィリックスは？」
『バンチャンさんに呼ばれてstraykidsに、』
絶対感情的になって喧嘩しないでよ！！と何度も釘を刺して、彼は出かけて行った。
私だってそれが理性でコントロールできるものか分からないのに。…少し不安だ。
なんて言い出そうか、丁度いい言葉が見つからなくて困っていると、最初に口を開いたのはジソンだった。
HN「…A、ごめんね。」
『…うん、』
HN「Aの気持ちを尊重できなくてさ、変わっていくAを見て、焦っちゃって、…かっこ悪いよね」
呆れたように笑う姿が、なんとなく痛々しくて、真っ直ぐ見つめることが出来ない。
HN「無理に引き留めなくても、Aは俺たちから離れていかないのに、」
『…そうだよ、2人は大切な…』
始まりは、ジョンインとの関係を変えたくて実行した、幼なじみ離れ作戦。確かに、あの頃は少し揶揄うくらいの気持ちで、フィリックスの事がなければ、ちょっとしたら元の関係に戻る気でいた。
幼なじみという枠組では収まらないくらいの、私たちの関係。私は2人のことをなんと呼べばいいのか、言い淀んでしまった。
HN「…うん、Aの1番に頼る存在じゃなくなったとしても、俺らはAのそばでAを支えるよ、」
『…あ、りがとう。』
私が望んだ2人との距離感。いざ、ジソンがそれを承諾すると、少し寂しいが、きっとこれにも慣れていく。
そして、一向に喋らない、糸目の同い年。
『……ジョンインは、納得してここに来てないでしょ。』
なんとなく彼の表情と雰囲気と、性格で、考えていることを推察してみる。すると、当たっていたのか、彼の肩がびくりとはねた。
『…そりゃ、イエナからしたら気持ち悪いよね、この前まで好意を持たれてた人といつも通りなんて、』
私はすっかり勝手に気持ちを整理して、ジョンインの事は振り切って、フィリックスと幸せになろうとしていて。
ジョンインからしてみれば、理解できないだろう。私にだって、自分の変わり身の速さに嫌になる。
IN「っちがう！！そこじゃなくて！！…あ、」
『なに？そこじゃなくて？』
IN「……少し、寂しいだけ。」
本音を漏らしたジョンインに、横からジソンが頷いて同意していた。
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にこ(プロフ) - 完結おめでとうございます！とても面白かったです🎶 (2023年4月16日 3時) (
レス) @page27 id: d0206497b3 (このIDを非表示/違反報告)
にわとりのたまご。(プロフ) - 完結おめでとうございます！すっごい面白くてずっと読んでました。執筆お疲れ様でした。 (2023年4月11日 20時) (レス) @page27 id: 59ab679e40 (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - 完結おめでとうございます。そこにおちる、はそういう結末を示唆していたんですね。全員が楽しそうに過ごせているみたいで心から安心しました。執筆ありがとうございました！ (2023年4月11日 18時) (レス) @page27 id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
なの(プロフ) - ジェヒョク…なんでやつだよ…、ピリちゃんと幸せになりますように… (2023年2月23日 11時) (レス) @page18 id: 65273ce06c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みやび | 作成日時：2023年2月1日 23時
