あなたの名前は、 【呪術廻戦】

純粋に強い奴 東堂side ページ7

同じ京都校の高専に通う四月朔日

どちらかと言えば、俺のタイプの女だ

170cmはないが、まあギリ許容範囲内。

尻のデカさは申し分なし。

高田ちゃん程とまではいかないが、興味を唆られるには十分な人物だった


これで強い奴ならば尚更良い

と思ったが、あんな華奢な身体でどうやって祓うのかと疑問に思った

術式頼りで本人はクソ弱え奴だったりしたら、心底くだらん


四月朔日への勝手なイメージを抱きつつ、外での授業の準備をする

授業の内容は呪術なしのシンプルな組手。

ペアはランダムで決められ、俺の今回の相手は四月朔日になった


『女を殴るのはあんま気が乗らねえが、呪術師である以上、手加減はしねえぞ。』

「そっちの方が助かるよ。女だからって手加減されても、嬉しくないからね」


《ま、同じ近接戦闘派同士、仲良くしようよ》


確かに四月朔日はそう言った

近接派？コイツが？

コイツの術式は中・遠距離向きじゃなかったか？


考えても仕方ない

今はとりあえず、コイツがどれだけのやり手か見定める事だけに専念だ


「始め！」



その合図が出されたと同時に、お互い地面を強く蹴って距離を詰める

が、迫ってきていた筈の四月朔日が居なくなっていた

『下からか！』

「残念、上だよ！」

時すでに遅し
上を見上げる頃には、彼女の脚が目の前にあった

渾身の、踵落とし。

顔面にもろに食らうと、流石に応える

だが、この程度で終わる俺ではない

『今度は俺の番だ！』

受け身、判断力、洞察力、次手の組み立て

全てが速く、的確。

素晴らしい。が、パワーが足りない。


しかし、それを補う方法を四月朔日はもう考えている


四月朔日の近接戦闘に置いての最大の武器

それは、

「考え事してる余裕あるの？」

この足技！！

蹴る時のスピードが常人よりもかなり速い。

故に、その勢いから生まれた攻撃は、重く響く一撃になる


コイツは強い...！！！

「時間切れによりそこまで！」

気持ちが昂ぶって来た所で、静止の声が入る
これからがって時に邪魔しやがって

まあでも良い

四月朔日Aという人物が、如何に強い人間であるかを知ることができた


これからも楽しませてくれよ

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