あなたの名前は、 【呪術廻戦】

可愛い同級生 西宮side ページ6

Aちゃんと初めて顔を合わせたのは入学したその日。

第一印象としては、とっても美人な子だけど、性格はキツそう

そんな感じのイメージを持ってた

けど、いざ話しかけてみると全然違くて、


『ね、ねえ。』

「ん？」

『私、西宮桃。同級生だし、女の子同士だから仲良くしたいなって思って...』

「あ、そういう事か。私は四月朔日A、これからよろしくね。えっと...」


《桃ちゃん！》


そう言って微笑んでくれたAちゃんは、今まで見てきたどんな物よりも
1番綺麗で、1番可愛いって思った


それから月日が経つに連れてどんどん仲良くなって、

休日は一緒にショッピングに行ったり、美味しいものを食べに行ったり。

時々、どうしようもなく不安になったりして寝れない時は、

どっちかの部屋に集まって2人きりの女子会をして、そのまま一緒に寝たりもした


そんな風に過ごしていく中で、

Aちゃんは、真依ちゃんみたいに私達には理解できないような苦労をして生きてきた事も知った


呪霊が見えている事を、何かしらの心の病から来る幻覚と勘違いして色んな病院に連れ回され

特に異常はないと分かった途端、母親に置いていかれて弟達とも引き離され

育ててくれていた父親も本当は嫌々やってただけで、結局出て行った

唯一ずっと側にいて、自分に呪術を教えてくれた“恩人“であり”師“である人も

突然居なくなってしまい、その人の姿や名前すら思い出せなくなり

その人を見つけて会いに行く為に呪術師になったこと



小さい頃からあり得ないくらいハードモードな人生を生きたAちゃん

お姉ちゃんだったからか包容力があって、優しくて、強くて、可愛くて。

女の呪術師として完璧なあの子

私じゃ頼りないかもしれないけど、力になってあげたい


行きたいって言うなら、私はAちゃんを箒に乗せて何処までも連れてってあげるよ



それでAちゃんの役に立てるなら、笑顔になってくれるなら、いくらだって。



だから、1人で抱え込んで無理したりはしないでね。

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