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不思議な子 庵side ページ5

あの子は昔から不思議な子だった


術師の家系に生まれた訳でもなく、身内や知り合いに呪術界の関係者がいる訳でも
ないというにも関わらず、呪力の事は勿論、術式や呪具についても知っていた

ただ知っているだけじゃない。

それらをちゃんと理解し、自分の手で扱う事が出来る。


一般人はそういった情報は絶対に知らないはず
呪術に関わる書籍や巻物だって、高専や上層部が全て管理している
だから、一般人である彼女が知る事はないのだ

なのに、Aは知っていた

『なんか知っていた』はあり得ない
ならば、彼女に呪術を教えた人が必ずいる

けど、それは一体誰?

彼女の記憶を弄って、わざわざ自分の存在を消した?

何の為に?

まさか呪詛師?


考え出したらキリがない


それと同時に、気になった事がもう一つ


13歳だと言っていたあの子

今日は火曜日、つまりは平日。

しかも真っ昼間

普通だったら学校に行っているだろうに、何故彼女は出歩いているのか


不登校か、単なるサボりか、それとも...


『ねえ、四月朔日ちゃん』

「はい?」

『私と一緒に暮らしてみない?』


暮らすとて引っ越す事になるけど、大丈夫?


と、彼女に問う


「いいんですか?」


まだ13だし、やっぱ子供のうちは親元を離れるのは不安で仕方ないだろう
けど、彼女は何の迷いもなくそう言った

親から酷い仕打ちを受けているか、もう既に親が他界か家出みたいな理由で彼女を1人残したか

今まではきっと、彼女の記憶から消えた誰かが支えてくれてたんだろうけど、
彼女の側から居なくなったって事は、もう支える人がいない

前者にしろ後者にしろ、この子を放って置くわけにはいかない




一緒に暮らし始めてから、

私がこの子を守ってあげなきゃ

そう思ってたのに、彼女が高専に入って2年が経つ頃には私と同じ階級にまで上がってきていて、

今じゃどっちが守られる立場か分かんないくらいにまで彼女は強くなった


例え私の方が弱くても、私はあの子を命懸けで守る

家に連れてきた時から、ずっとそう心に決めている


本当の妹じゃないけれど、私はあの子を妹のように愛している

可愛い可愛い、私の妹
あの子の願いが、いつか叶いますように


その為なら、私はなんだって差し出せる




頑張ってね、A。

可愛い同級生 西宮side→←何の為に



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みけねこ亭(プロフ) - ずっと欲しかった花御の夢が遂に……ッ!続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年8月18日 2時) (レス) id: 45bdd94638 (このIDを非表示/違反報告)
秘穏(プロフ) - ありがとうございます!ストーリーは何度か起きる出来事を考え直したりしているので、そう言っていただけて嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3556fea593 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - こういう展開大好きです!これからも頑張ってください! (2021年3月7日 17時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
秘穏(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!花御の小説がなかったので、何なら自分で作っちゃえと勢いのままに作ったのでグダグダかもしれませんが...。続き、なるべく早く更新できるよう頑張ります! (2021年3月1日 13時) (レス) id: d65c23cc09 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - ウオォ、、、花御の小説やっと見つけたぞ、、、、つ、続きを下さい!楽しみにしています!!!! (2021年2月28日 14時) (レス) id: 7e5fcd0560 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:秘穏 | 作成日時:2021年1月26日 2時

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