謝りたい 庵side ページ22
あれ以来、Aは滅多に寮に帰って来なくなった。
どうやら時間が空けばとにかく任務を
引き受けては詰め込んでいっているようで、
彼女は今連勤しているような状態だ。
そして驚いたのは、あの子はほとんど寝ていないう事。
あの子が提出した報告書を見ていくと、
日にちや呪霊を討伐した時間帯などが書かれていたりするのだが、
朝、昼、晩だけでなく深夜まで
1日の全ての時間帯に、あの子は任務を入れている事が分かった。
いつか本当に倒れてしまいそうで怖かった
それと同時に、彼女がここまで豹変してしまう原因を作った自分が情けない。
「あの子達、元気にしてるかなぁ...」
『あぁ、例の弟くん達の事？』
「はい。今でも忘れられなくて、」
いつも私の後ろを追いかけてきて、もう
すっごく可愛いんですよ、2人とも
幸せを噛み締めるような、溶けたような。
そんな笑みを浮かべたA。
そんな彼女の宝物を、
私は、守れなかった。
もう少し早く駆け付けていたら
そう考えない日はなかった。
「あ、歌姫さん」
『！A、帰ってきてたのね...』
ちょうど今日、彼女は戻ってきていた様だ
「ここ4日くらいで16件も終わらせたんです。
幸い、全部被害者が出る前に祓えました。」
4日で16件。
明らかに普通ではなかった。
実際、Aの眼の下の隈は酷く、ご飯も
しっかり取っていないのか前より痩せたように見える
"人の死"への執着。
自分と同じ目に合わせたくないという優しさ。
それが合わさった結果、こうなってしまった
『そう、頑張ってるのね』
「はい。でも、もっと頑張らないと』
冷めきった目
落ち着きすぎている声
憎しみで染まった顔
行動を否定したら、今以上に彼女の心が
壊れてしまいそうだった。
だから言えなかった。
『ごめんね、A...』
あなたの弟達も、あなた自身も助けて
あげられなくて。
そう呟いても、Aはもういなかった。
続く
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みけねこ亭(プロフ) - ずっと欲しかった花御の夢が遂に……ッ！続き楽しみにしてます！頑張ってください！ (2021年8月18日 2時) (
レス) id: 45bdd94638 (このIDを非表示/違反報告)
秘穏(プロフ) - ありがとうございます！ストーリーは何度か起きる出来事を考え直したりしているので、そう言っていただけて嬉しいです！これからも更新頑張ります！ (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3556fea593 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - こういう展開大好きです！これからも頑張ってください！ (2021年3月7日 17時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
秘穏(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます！花御の小説がなかったので、何なら自分で作っちゃえと勢いのままに作ったのでグダグダかもしれませんが...。続き、なるべく早く更新できるよう頑張ります！ (2021年3月1日 13時) (レス) id: d65c23cc09 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - ウオォ、、、花御の小説やっと見つけたぞ、、、、つ、続きを下さい！楽しみにしています！！！！ (2021年2月28日 14時) (レス) id: 7e5fcd0560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：秘穏 | 作成日時：2021年1月26日 2時
