抜けた記憶 ページ3
『......また、同じ記憶』
府外での任務を終わらせ、京都行きの新幹線に乗っていると突然頭の中で流れ出す記憶
最初は驚いたが、何度も同じ事が起きるうちに慣れていた
そろそろ新しい記憶の断片も見れたっていいだろうに、流れる記憶はいつも変わらない。
まだ幼かった私と、庭にいた彼との会話
見た事があるのは、その記憶だけだった
彼の事については、何も思い出せない
どんな名前だったか。どんな人だったか。
思い出しそうとすると、黒いモヤがかかって分からなくなってしまう
そもそも、彼という存在自体を、私は忘れていた。
父が私を家に置き去りにして母の元へ行った後、まだ10歳にもなっていなかった私は
1人でいったいどうやって生きていたのだろうか
昔にふとそんな事を思い、幼かった頃の記憶を引っ張り出して考えていると
さっきのように、突然頭の中に記憶が流れた
今も見る記憶と全く変わらない、彼と初めて話した時の事
その時やっと思い出した
私は1人ではなく、“もう1人の人物”とずっと一緒に暮らしていたんだと
それが私が15の時の出来事だった。
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みけねこ亭(プロフ) - ずっと欲しかった花御の夢が遂に……ッ!続き楽しみにしてます!頑張ってください! (2021年8月18日 2時) (レス) id: 45bdd94638 (このIDを非表示/違反報告)
秘穏(プロフ) - ありがとうございます!ストーリーは何度か起きる出来事を考え直したりしているので、そう言っていただけて嬉しいです!これからも更新頑張ります! (2021年3月8日 1時) (レス) id: 3556fea593 (このIDを非表示/違反報告)
彩(プロフ) - こういう展開大好きです!これからも頑張ってください! (2021年3月7日 17時) (レス) id: 95df5f81b7 (このIDを非表示/違反報告)
秘穏(プロフ) - 奏さん» ありがとうございます!花御の小説がなかったので、何なら自分で作っちゃえと勢いのままに作ったのでグダグダかもしれませんが...。続き、なるべく早く更新できるよう頑張ります! (2021年3月1日 13時) (レス) id: d65c23cc09 (このIDを非表示/違反報告)
奏(プロフ) - ウオォ、、、花御の小説やっと見つけたぞ、、、、つ、続きを下さい!楽しみにしています!!!! (2021年2月28日 14時) (レス) id: 7e5fcd0560 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:秘穏 | 作成日時:2021年1月26日 2時